小説家と翻訳家の対談。
村上春樹氏と河合隼雄氏の対談並みにオモロイ。
★「小説の読み方、書き方、訳し方」
柴田元幸・高橋源一郎著 河出書房新社 1,400円+税 2009.3.30.初版
柴田氏は、村上氏ともプロジェクトを組んだことがあるそうで、有名らしい。
海外に紹介したい日本文学では、
高橋氏が
★「桃尻語訳 枕草子」橋本治著 河出出版
を推薦していた。以前にこのブログでも紹介した書籍。
また、最近の若手小説家について、
高橋氏が容赦のない批判を浴びせていたのがオモロイ。
(実は、仲が良いからかもしれないが)
日本と海外の書籍、伴に翻訳家によって出来が大きく異なるということを聞くと、
翻訳小説というものにも興味がわいてくる。
★「東西ミステリー ベスト100」
週刊文春臨時増刊 1月4日号 800円+税
ここには日本のミステリー小説と、欧米の翻訳小説がそれぞれ100ずつ選出されていた。
以前にもそうした企画がなされており、それは1985年のことだという。
伴にリストとなっており、何が降格して昇格したのか考察することにより、
流行の変遷をたどることができる。
小説というものを読みこんできていないオイラには、実に興味深いリストだ。
それでも松本清張は何冊か読んできて、特に短編が異様なほど面白いとは思っていた。
しかし1位は、横溝正史氏の「獄門島」でありV2を達成している。
またベスト100に入った現役作家の作品は、どうしても読みたい。
宮部みゆき氏と東野圭吾氏に興味が沸く。
翻訳小説では、清水俊二氏と村上春樹氏のふたつの翻訳があるという、
6位に位置づけられた
レイモンド・チャンドラー作「ロング・グッドバイ」をどうしても読んでみたい。
できれば原本も手にできたら、もっとオモロイだろう。
他にはジェイムズ・エルロイの「ホワイト・ジャズ」が27位となっており、
この人の文体にハマる人が続出したというので、これもオモロそうだ。
どうにもこんなにオモロイことを発見してしまうと、
益々仕事をする時間がもったいないと思えるので、
どーやったら早く帰れるのかばかりを思案することになる。
きっと社長も、喜ぶことだろうw
ところで、東野圭吾氏といえば大変な売れっ子作家だが、
そんな彼が記した言葉がまたオモロイ。
その件に関しては、また明日、深夜の部で。
PS:ベスト100には既に手に入らない書籍もあるそうで。
きっと市場では高値がついているのだろう。
ここが、電子書籍とは違う価値か。