来年4月に任期切れとなる日銀の白川方明総裁の後任について、麻生太郎副総理兼財務相兼金融担当相は、「組織を動かせる人が望ましい」と述べ、学者は適さないとの認識を示したそうです。
また、甘利明経済再生担当相は、「(財務省出身者かどうかなど)狭隘な天下り人事論を振りかざすことはないと思う」と述べ、官僚出身者を否定しない考えを示したそうです。
麻生氏は総裁の適性として「健康、組織運営、語学の三つを兼ねている人が望ましい」と指摘し、学者が日銀総裁を務めることについては「組織(運営)をやったことがないですからね」と述べ、否定的な見解を示したそうです。
日銀総裁の後任人事について、安倍晋三首相は物価上昇率2%を目指すインフレ目標に「賛成できる人」を条件に挙げています。
現在の白川総裁まで日銀出身者が3代続いていることもあり、政府・日銀の中でも「金融緩和に積極的な学者が有力」との観測が上がっていたようです。
こう表明したからには、学者が日銀総裁になることはなくなったんでしょうかね。
8301:44,900円