この頃は、一ヶ月の内のおよそ半月を、夜明方まで机の前にいる。
以前は、半月以上、酒場で朝を迎えた。
えらい変わりようですな、と皆さんは思われるかもしれないが、
私にすれば、仕事場も酒場も同じようなものである。
酒場にずっといたのは、その頃は、飲むしか他にやることがなかったからだ。
今、仕事場にずっといるのは、引き受けた仕事を、書くしかないからである。
ー 毎日、文章を書くのが楽しいかって?
楽しいわけはない。
私は遊び好きだが、決して仕事好きではない。
「伊集院君、今日からずっと遊んでいいから・・・」
とタニマチがあらわれて言ってくれたら、
ゴッツアンス、と死ぬまで遊んでみせる。
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★「別れる力 大人の流儀3」
伊集院静著 講談社 933円+税 2012.12.10.第一刷
「綺麗に遊んでグッドバイ」P.146より抜粋
どの章もユーモラスで、なんとはなしにページが進む。
途中に書いてあったが、元巨人軍の横山氏と親しいとは驚いた。
彼はドラフト1位入団で、アンダー~サイドスローの投手だった。
オイラは子供の頃、平塚球場の2軍戦で彼にものすごい暴言を吐いたことがある。
あの時はまだ巨人ファンで、彼が投げたら滅茶苦茶に打たれてしまって。
横山氏は言葉にするのを必死に耐えながらも、態度で随分と怒っていたな。
子供だったとはいえ、悪いことをしたと未だに反省している。
プロになるだけでも大変なのに、
そこで生き残るのはもっと大変だ。
投球のクセはすぐに研究されるし、怪我だってしょっちゅうだし。
今まで肩や肘を壊さなかった投手っているのだろうか?
横山氏はたしか、かなりイカリ肩だったかと思う。
なのでオーバースローで投球を続けると、かなりの確率で肩がイカれる。
オイラもイカリ肩だったので、少しくらい強肩だったけど、すぐ肩がイカれた。
そういうこともあって、横投げに変えたのかもしれない。
引退した工藤氏のように、ナデ肩だと壊れにくいようだ。
んーでも、横浜の三浦氏はイカリ肩のようにみえるが、まだ投げている。
鉄腕稲尾氏は、ナデ肩でも投げ過ぎて、肩を壊した。
まさかり投法の村田氏を電車で目撃したことがある。
すんごいイカリ肩だったが、あの年で、今だに豪速球を投げる。
彼は引退しても、手袋をして爪を守っているようだった。
野球は、投手が一番大変だぁ。
PS:稲尾氏が元気だった頃、福留さんのTVにでていて。
「少し生意気なことを言ったら、中西さんとか、もうカンカンに怒って。
サードゴロ、微妙なことして獲らないんですよ。口もきいてくれんし。
それも彼だけじゃないんですよ。ここぞというところで、わざとエラーする。
試合負けでっせ、そんなんしてたら。
それはもう心底参ってしまって、土下座して、やっと許してもらったんですわ」
中西さんって、好きだな。。