1967年のカジノロアイヤルは、
コメディだったとして、しばしばボンドシリーズからはずされていたのは知っていた。
(音楽はすごくいいのだけど)
知らなかったのは、
2006年に公開された007もカジノロアイヤルだったってことだ。
そういえば、CMで視たような気もするが、当時まったくもって興味がわかなかったんだ。
今になってその主題歌を聴いてみると、
クリスタルキングっぽい、かなりイカシタ曲風になっている。
(それともクリキンの方が、逆にこの曲に反応したのだろうか?)
http://www.youtube.com/watch?v=867iyhVFyEw
それからこの映画のことを知ろうとwikipediaをみてみると、
「どーしてそんなことまで・・・」
というレベルの小話が満載になっていた。
元小説はイアン・フレミングの書いたもので、
1967年の映画は、その内容を大きく逸脱したコメディであったこと。
2006年の映画は、彼の小説にほぼ忠実に従って作成されたものであること。
ボーカルの Chris Cornell は、
欲張りすぎた戦略がかえってアダになり、
儲けのあてがはずれた話。
結果、主題歌“You Know My Name”は、
本作のサウンドトラック盤には収められていないと。
そして、実はこのカジノロアイヤルの興行成績が、
全世界で5億9420万ドルに達し、
シリーズ最高記録を樹立していたというのだから、驚いた。
さらに映画に出てくる車は全て、スポンサーだったフォード。
時計はオメガ、香水は・・・、飛行機は・・・
などと、これはもう何としてもスポンサーにならないと、
各産業とも話にならないという意気込みがあったという事実にも併せて驚いた。
こーいうところに、日本企業も入っていかないと。
たかだが007なんて単なる映画と思っていたのは、大間違いだったな。
PS:株に関係ないブログばかり書くと思っている人もいるだろうが、
どんな情報だって、底辺では何かにつながっていって、
点と点が線になることだってあると考えている次第だ。
例えばこの映画の途中シナリオ。
「ル・シッフルは世界各国のテロ組織から預かった資金を
マネーロンダリングしつつ運用しており、
超大型旅客機を製造した旅客機製造メーカーの株をカラ売りした上で
超大型旅客機を爆破することで、大量の利益を得ようとしていた」
このシナリオ、どこかでみた風景だけど・・・。
PS2:日本企業がスポンサーになれたら、主題歌だって日本人になる芽が出てくるのかも???
主題歌ばかりが狙い目ではない。副だっていいし。
壺坂は、密かにボンドソングを創っておいても、損はないんじゃなかろうか。
この Chris Cornell は、恐らく初めっから長年かけてこの曲を温めていたからこそ、
そして自信があったからこそ、自らの戦略を強引に仕掛けたと思われる。
(歌ってる彼の眼をみれば、そういう風に感じる)