偶然、目にとまった新聞の番組欄。
10/5(金)地上波NHK2なのであった。
旅行会社を通じて車いすの方でも、
伊勢神宮を参拝できるのだという。
砂浜を進むことのできる幅広い車輪でできた車いすや、
海水浴のできる車いすなど紹介されていた。
現地で借りられるという。
また、伊勢神宮内宮への参拝には、
階段があるのだが、
ボランティアの人たちが一段一段人力で
車いすごと階段を登ってくれていた。
登場していた女性は、
どうやら長年、伊勢神宮に参拝したかったようだが、
まさかそれがこうして実現できるとは、つゆにも思っていなかったようだ。
それまで努めて明るく振る舞っていた女性は、
参拝を終えた後しみじみと、そして静かに泣いていた。
こういうボランティアの人々が実在しているという事実と、
誰に強要されたわけでもないのに、
色々な思いも交錯していたのだろうが
伊勢神宮への参拝をそこまで熱望していた女性がいたという事実に対して、
なにやら救われたような気持ちになった。
平素はただ通り過ぎているだけ、
いつだって近所にたくさんの神社があって、
お祭りの縁日くらいしか顔を出さなくっても、
最後には自然と心のどこかで、
何かが静かにささやいているのに気がつく。
日本人というのは、
ひょっとしたら実は世界で、一番幸せなのかも知れない。