悩みのない人間なんて、
一人もいないと思うけど、
その悩みの対処法を誤ると、
人生なんてあっという間に坂道を転がり落ちる。
行き詰った時には、
視点を変えてみるということが、
創作活動のみならず、ビジネスや人間の悩みにも光明を与えることがある。
その視点を変えるためにも、
「正しくないけど」という角度から物事を攻めてみるのは、
一興かと思われる。
★「生きる悪知恵」
西原理恵子著 文春新書 800円+税 2012.8.25.第四刷
1 70社受けてもダメ、出口の見えない就活に疲れ果てました
→ 西原はエロ本から仕事を始めたのだ。
ステップアップしながら「横入り」という方法だってあろう。
どこも雇ってくれないなら、チャンスだと思って好きなことだけやっておけ。
2 作家生活も24年目に入ったのだが、どーしたら西原のようにモチベーションを保てるのか
→ 「借金があること!」 それも1億4千万円。+西原のヘタウマ肖像画
オイラが最初に西原を知ったのは、
雑誌の近代麻雀で「麻雀放浪記」という笑えるマンガが初めだった。
人を笑わせることがうまい人間というのは、
実はピンチを打開する強い力を、そもそも自身に秘めていると思われる。
普通の人とは視点が違うからこそ、面白いことが描けるのだろう。
この書籍には描かれていないけど、
西原は為替FXで4,000万円ほど負けた経験があるらしい。
専門家のいうことを聞いて相場を張ったがダメで、さらにナンピンして爆死したらしい。
雑誌で金子という学者と対談していたのを読んだことがある。
さらに映画にもなった故・旦那は、超のつく酒乱なのであった。
オイラの父親もそうだったが、酒乱というのに
まともに付き合ってしまうと、いつか怒りが爆発して尋常沙汰になるのが必至なので、
そのあしらい方をしかと心得ていないと、この娑婆にいることはできないのであった。
西原という女の凄さ・秘訣は、
悲惨な物事を笑いという視点に変えてしまう点が、第一なのではないか。
なので、どのようなアドバイスをするにも、
何かユーモラスで、また人を和ませるし、人の心を苦しみから解放させてしまうのであった。
この女、既に赤塚富士夫を越してしまったのかも知れない。