家賃120万円 ÷ 物件価格2,000万円 × 100 = 6%
ここで不動産投資の経費や、減価償却は無視することにする。
さぁ、この物件は買いや否や?
この答え、税率によって大きく変わるそうな。
累進課税な所得税、なかなか幅が広くって、5~40%になるという。
これを加味すると、
税金を納めて残る金額が実際の収入ということで、
5%の場合:(家賃120万円-税金6万円)÷ 物件価格2,000万円 × 100 = 5.7%
40%の場合:(家賃120万円-税金48万円)÷ 物件価格2,000万円 × 100 = 3.6%
さらに、物件価格2,000万円の出所で、収入額がまた変わる。
税率5%の場合
全額キャッシュ:家賃120万円-税金6万円 = 年間収入114万円
利息ゼロと仮定し年元本100万円・20年払い:家賃120万円-6万円-100万円=年間収入14万円
同・税率40%の場合:家賃120万円-48万円-100万円=年間収入マイナス28万円
(利息がゼロなんてことはあり得ないので、もっと収入がゲロするわけだ)
このように、そもそもの稼ぎ・税率と借金の具合によって、
収支が大きく変わってしまうのであった。
★「お金が貯まる5つの習慣」
平林亮子著 幻冬舎新書 760円+税 2011.11.20.第3刷
ということは、ワンルームマンションを個人経営するのは、ちと苦しい。
ましてや自分の通えない地方のマンションなんて、詐欺同然だろう。
なので、こりゃダメだと、すぐに投げ売りする個人が後を絶たないらしい。
赤字になれば、そりゃ税金対策になるってば(笑)
別書籍だが、こうしたことが原因で、
例え上手く経営できた場合であっても、
ある一定の規模に行ったら、到底個人では税率が高くて無理なので、
経費枠を膨らませるためにも法人化するしかないとされていた。
また長崎県などで、オンボロ物件を超激安(場合によりタダ)で手に入れて、
ちょいとリフォームして運用する方法もあったが、
最近はこの手法を、大手プロの連中も手掛けるようになっており、
個人がうまくプロを出し抜くのは厳しいかもしれない。
人口が減り、あらゆる税金が上がれば、もう真っ青ではないか。
米屋の大地主と飲んだことがあるが、
もう固定資産税の支払いだけでテンヤワンヤのお祭りとなって、
毎年毎年、どーやってキャッシュに変えるか、算段が大変だと嘆いていた。
その上更に、相続税・贈与税対策もするってんだから、金持ちも楽じゃないねー。