シャープが鴻海からの出資額減少に備え劣後債の発行を検討

[TAROSSAさん]

シャープが資本・業務提携している台湾の鴻海精密工業グループからの出資額の減少に備え、取引先企業などを対象に劣後債の発行を検討しているようです。

 

ご存知の方も多いかと思いますが、劣後債は普通の債券よりも高い金利が設定される一方、発行会社が破産宣告などを受けた際の返済順位が低く株式に近い性質を持つ債券で、引受先など詳細は今後詰め、９月中には実施するかどうかを決めるようです。

 

今朝の日記にも書きましたが、シャープは今年３月、鴻海が第三者割当増資を引き受け、発行済み株式の9.9％を約669億円（１株550円）で取得することで合意したものの、シャープ株が下落していることから取得価格を時価程度に引き下げ、国内外の工場を売却する方向で調整しているようです。

 

提携維持については近く両社で共同声明を出すとしていたそうですが、これは先送りとなり、シャープは10日、単独で「実効あるものにするため、さまざまな協議を進めている」とのコメントを発表したそうです。

 

劣後債を発行するとしても、どこが引き受けてくれるんでしょうね。