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穀物相場の高騰により食肉値上がり懸念で商社は調達先分散で対応
穀物相場の高騰は、輸入穀物を飼料に使っている豚肉などの食肉価格のほか、穀物を材料にした調味料などの値上がりも懸念され始めているようです。
大手商社では、穀物調達先の分散化が一段と進む可能性があるようです。
日本で飼料や加工用などに使われるトウモロコシはほぼ100%を輸入に頼り、うち米国産が9割程度を占めるそうです。
大豆は全輸入量のうち米国産が66%、小麦も56%が米国からだそうです。
輸入穀物は、家畜の飼料に使われているだけでなく、食用油に加工されてマヨネーズなどの調味料の材料になっており、価格上昇は広く生産コストに跳ね返りそうです。
国内メーカーの食用油の出荷価格は今月1日から上昇し、小売値に圧力がかかっているようです。
大豆調達を狙って三菱商事は今年1月、ブラジルの大手穀物集荷会社に出資したそうです。
双日はアルゼンチンでの穀物生産に乗り出しているそうです。
南米以外では、豊田通商が今春、豪州の穀物集荷会社に資本参加し、小麦の調達先を確保したそうです。
三井物産もロシアの穀物会社と提携し、同国からの輸出を始める方針だそうです。
米国の凶作が長引けば、こうした安定調達に向けた対応がさらに商社に求められそうです。
穀物相場が高騰すると、いろんな方面で影響が出てきそうですね。
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