この成分を濃縮した機能性食品の開発が期待され、川原教授は「研究成果を様々な国で利用してもらえれば」と国際特許を出願しているそうです。
川原教授は、人間の血液から採取した細胞の培養液にスギ花粉を入れ、花粉症を発症したモデルとなるヒト細胞を作製し、ニンジンやタマネギなど約190種類の食品で試したそうです。
その結果、すり潰したイチゴから抽出した液を加えると、アレルギーの引き金となる物質「ＩｇＥ抗体」が減少し、イチゴの成分を分析した結果、「ＧＡＰＤＨ」という酵素が作用していることがわかったそうです。
品種により抑制効果に違いがあることもわかり、「とよのか」ではＩｇＥ抗体の量が22.3％、「あまおう」は16.7％減少したそうです。
人為的にアレルギーを起こした状態のマウスを使った実験では、一日１回イチゴの抽出液100マイクロ・グラムを与えると、アトピー性皮膚炎や鼻炎の症状が１週間過ぎから改善したそうです。
ただ、マウスに与えた量を体重60キロの人に換算すると、一日に「とよのか」（１個15グラム）を20個以上、１週間以上続けて食べる必要があるとのことです。
１日20個というのは、けっこう多い量ですね。
薬を飲んだ方が安くつきそうですね。
