底なしの東京市場ですが、週明けに一旦小反発する可能性があるにしても
冷静に考えると日本企業の技術競争力に対する付加価値が消失すれば
世界市場の中でPER1位~2位を争っている東京市場はまだまだ割高という考え方も出来ます。
個人的な感想ですが、こうした状況はリーマンショックの頃から徐々に始まっている様に思えます。
因みにリーマンショック後、安値からの上昇率は、1位ナスダック215%、2位NYダウ88%の順で
NK225は主要市場で断トツ最下位の20%に止まっています。
(参考 → ドイツ71%、イギリス49%、上海総合指数35%)
勿論記録的なドル安・円高の影響は大きいですが、それにしてもこれ程差が有るのは
トヨタやソニーなど日本を代表する企業群の凋落に起因していると思います。
そうであれば付加価値の薄れた日本株は世界市場並みの評価になっても不思議ではありません。
先週の時点でNK225はPER13.39まで下がっていますが(4月末は14.48)
世界の主要市場は平均10倍程度ですから、NK225が同水準になれば
以前から言っているNK平均株価6000円という数字が出て来ます。
但しあくまでもPERだけの空論に過ぎませんし
日本株の評価についてもさしたる根拠がある訳ではありません。
ただギリシャの主力銀行が機能停止に陥るリスクが高まっていることや
旧通貨ドラクマの印刷準備が始まっているという噂もあることから
これからユーロ圏の混乱は深刻度をさらに増して行くと思われます。
そう考えるとNK8500円どころか、今までにない大きな下げに注意しておいた方が良いと思います。
因みにリーマンが破綻した1ヶ月後、一日でNYダウが1000$、NK225が1000円以上
それぞれ下落した日がありました。今思い出してもゾ~ッとします。