大型の草食恐竜がげっぷやおならとして出すメタンが、恐竜が繁栄していた今から約1億~2億年前の温暖な気候の一因になっていたとする説を、英リバプール・ジョン・ムーア大のチームが米科学誌カレントバイオロジーに発表したそうです。
メタンは二酸化炭素の20倍以上の温室効果を持ち、排出源としては、牛などの家畜が大きな割合を占めるようです。
家畜は胃の中の微生物の働きで食べた植物を消化する際に、メタンをげっぷやおならとして出すそうですが、草食恐竜も同様にメタンを排出していたらしいです。
大型の竜脚類が面積1平方キロ当たり10頭いたと仮定して、当時のメタンの排出量を試算した結果、1年間の排出量は5億2千万トンに上るという結果になったそうです。
牛が出すメタンの量(5千万~1億トン)に比べてはるかに大きく、農業や廃棄物などの排出源を含め、人類が現在排出しているメタンの総量に匹敵するとのことです。
恐竜のげっぷやおならって、さぞや強烈だったんでしょうね。
