白澤卓二「認知症も脳梗塞も寄せつけない若くて健康な頭になる」
以下,その要点の抜粋である。
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○ 現在,日本に認知症患者は推定 400万人。
○ うち半数が脳血管性認知症,あと半数がアルツハイマー型認知症(以下「ア症」)。
○ ア症の原因で,予防可能な7因子(米・研究による)
1 喫煙【470万】
2 低身体活動(運動不足)【430万】
3 低教育水準(知的好奇心に乏しい)【650万】
4 中年期高血圧【記載無し】
5 糖尿病【83万】
6 中年期肥満【68万】
7 うつ【360万】
○ 【 】内は,世界のア症患者・1,720万人のうち各要因に該当する人数。つまり,最も発症リスクが高いのは3。
○ 3・7以外は脳血管性認知症や脳梗塞の危険因子でもあり,ア症は生活習慣病の側面が強い。
○ 米国で有名な「修道女研究」。(修道女は長年,同じ環境・食生活・生活習慣で過ごすため比較研究がしやすい。)
平均22歳で書いた小論文で,単文や簡単な文章を好んで書いた修道女の80%が,高齢期にア症を発症。一方,関係代名詞などを用いて緻密な文章を書いた者は10%しか発症しなかった。
○ ア症や脳血管性認知症予防に効果ある食材
1 緑茶
2 地中海食(オリーブ油,果物,野菜,豆類,穀物,魚類が中心)
3 野菜ジュース
4 赤ワイン
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スモーカーで,馬鹿で,デブで,(例えばメールで)短い単純な内容・構造の文章しか書かない(or 書けない)ような人は早晩……。