kabukabumanさんのブログ

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☆☆☆株式投資で成果を出せない人の共通点と対策<その③>

資金配分とリスクヘッジ

 

株価は時折急激に変動します。

中でも金融不安、天変地異、地政学的リスク(テロや戦争)などは世界的な暴落の引き金であり

景気の動向や為替、原油価格、原材料価格、災害、疾病(主に伝染病)、公害、経済政策

地価、流行の変化なども株価に大きな影響を与えます。

 

ですから常に相場の急変を考慮し、余裕のある資金配分を行う必要があります。

例えば株価が暴落した時に手持ち資金を目一杯使っていると

大きな損失を被るだけでなく、絶好の買い場を逃すことになってしまいます。
株価が暴落した時は、金融不安を除くと短期で利鞘を稼ぐ絶好のチャンスでもあります。
この時手元に資金が残っていなければ、一気に反転して行く株価を指を咥えて眺めているしかありません。

いざという時のために予備の資金を確保しておけば、有事に大きなチャンスを掴むことが可能です。

また特定の銘柄に集中投資をするとリスクが高まるとして、殆どの教科書は分散投資を奨めていますが
むやみに分散しても良いという訳ではなく、理に適った選択をしなくてはなりません。

例えば許容出来るリスクの度合いに応じて、

株と債券の様に逆の値動きをするものに分散投資する

株とGoldの様に異なる値動きをするものに分散投資する
銘柄の分散という観点では

内需株と外需株の組み合わせ

国際優良株(or大型株)と新興株(or小型株)の組み合わせ
季節性の強い業種を分散投資の対象に組み入れる  

 

その他の方法として
持つリスクを回避する(最も簡単且つ確実な方法です)
つまり損切りラインを割ったら無条件に売る(ロスカット)ことです。
この場合、ある程度の損失は免れませんが

致命的な損失を被るより、余力を残して撤退する方が正しい選択だと思います。
先物やオプションでヘッジする
リスクヘッジには良く用いられる方法だと思います。

例えばNK225ミニでのヘッジは私も時々活用しています。
銘柄を買わずにセクターを買う
じセクターから複数の銘柄を選んで買うと、一社だけ選択するよりもリスクが低下するという考えです。
無論人気のあるセクターを選ぶことは言うまでもありませんが

同じセクター内でも、既に買われ過ぎている銘柄もあれば出遅れている銘柄もあります。

つまり上昇の余地が小さい銘柄を大きい銘柄ででヘッジしようという訳です。
但し反対売買をしないので、相場全体が下落した時はリスク回避になりません。
両建て(つなぎ売り)
株価の方向性がはっきりするまで、現物を買うと同時に空売りを仕掛ける方法です。
株価が上昇基調になれば空売りを外し、下落基調が鮮明になれば現物の方を売ります。
サヤ取りに類似していますが、この場合株価の方向性を見誤るとリスクヘッジになりません。
マーケットニュートラル(サヤ取り)
買い建てる金額と売り建てる金額を拮抗させてリスクを回避を図る方法で、ヘッジファンドの常套手段です。
例えば同じセクター内で割高と思われる銘柄(群)を売り、割安と思われる銘柄(群)を買う訳ですから
買う銘柄群と売る銘柄群の見極めが肝心なので、個人には難しい手法だと思います。

リスクヘッジは投資家にとって唯一の防衛手段ですから
金融不安などで地合いが不安定な時期(現在もそうですが)こそ疎かには出来ません。


ロスカットが確実に出来る人はまだ良いのですが

それでも損切りばかりしていては投資をする意味がありません。
そこで投資効果とリスクヘッジを考慮した資金配分(資金管理)が必要になる訳ですが

具体的な方法は千差万別で、これが標準だという方法はありません。

 

因みに私の場合はニッパチの法則に肖って、メリハリを付けた分散投資を心掛けています。
例えば一年間のトレード成果を振り返った時に、勝率は5割以下なのに

トータルはプラスだったという経験はありませんか?

私は下手クソなので何度も経験しています。

3勝7敗や2勝8敗でも勝てるのは特定の銘柄で大きな利益を得た結果ですが

この様な銘柄は殆どの場合、最初からかなりの自信があり、資金の大部分を注ぎ込んでいます。

 

株価に絶対は有りませんが、自分の得意分野や興味のある分野に投資する時は

事前調査にかける時間も長く、情報収集にも無意識のうちに最善を尽くしているのだと思います。

また事業内容や財務状況を詳細に把握している企業や、株価変動に一定のパターンがある企業

或いはテクニカル的に上昇する確率が極めて高いと判断した企業に投資する時も

資金配分を高めに設定しています。

 

投資はハイリスク・ハイリターンまたはローリスク・ローリターンという側面を持っていますから

リスクを何処まで許容し、利益を何処まで追求するかによって資金配分が異なります。

しかし多少メリハリを付けなければ、なかなか利益に繋がらないのも事実です。

 

この様に資金配分はリターン目標とリスク許容度を天秤にかけて決定する訳ですが

投資額はあくまで資金総額の50%~60%以内に止めておくのが賢明です。

また個人投資家の中には買い一辺倒、或いは売り専門という方も大勢居られる様ですが

一方通行ばかりの人は、是非リスクヘッジの重要性を見直して欲しいと思います。

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