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井川家の面々

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現在『週刊現代にノンフィクション作家・佐野眞一が連載している「大王製紙 井川家三代の知られざる物語」は,なかなかの力作である。

四国中央市を訪ね,今も健在の井川みゆき(伊勢吉の未亡人)に直接インタビューを試みたり,井川家にかなり近い人たちから情報を引き出したり,大王製紙の社内報などの文書資料にもきちんと当たっている。相当な取材力そして筆力である。

なお同連載を通じて改めて印象深いのは,井川家の面々,かなり人品が卑しいことである。

伊勢吉・高雄の企業経営にかける情熱,と言えば聞こえは良いが,要は金儲けへの飽くことなき貪欲さ加減は相当なものである。優秀な経営者とは言えるのかも知れないが,個人的なお付き合いは差し控えたい,という場合もあるということだろう。

端的に言って,横綱級のりっぱな成金である。こう言ってはなんだが,卑しさというのは多少金回りが良くなろうとも拭い去れるものではなさそうだ。いや,むしろ拡大するのかも知れない。

とまれ,ノンフィクション作家としての佐野の力量は相当なものである。これを期に彼の作品を読んでみようと,著作の一冊を携えて東北を旅している。
4件のコメントがあります
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    yoc1234さん
    2012/3/30 11:05

    おはようございます。

     

    井川家の力相当強いです。

     

    お抱え作家がいてもおかしくない。

     

    今でいえばフェイスブックのような大王製紙。

     

    叩かれても、びくともしないですね。

     

    頭がよくても、周りに批判できる人がいないのは、かわいそうな人たちです。

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    kobuntaさん
    2012/3/30 12:13

    こんにちは。

     

    東北新幹線の後ろの山々は、奥羽山脈でしょうか?

    古川~一関・間の風景の様な気がします。。。

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    kfjさん
    2012/3/31 09:09
    ☆kobuntaさん

    コメント,ありがとうございます。写真は福島辺りです。
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    kfjさん
    2012/3/31 09:14
    ☆yoc1234さん

    コメント,ありがとうございます。

    高雄があと何年生きるのかは知りませんが,仮に死ぬまで居丈高々に振る舞い続けたとしてもです,彼の子々孫々はその後も生活は続く。その一族郎党に今回の事件がどういう影響を与えていくか。

    それも併せて考えると,最終的な損得がプラスになるとは想像しにくいですね。(苦笑)
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