知らない間に既成の考えや価値観に縛られているという点がすごく大切なところで、そうした枠をとっぱらって考えれば、今の時代はすごくチャンスに満ちている。
-- 藤野 英人(1966- レオス・キャピタルワークス取締役・最高投資責任者(CIO))
-----
やはり,マルクスばりに「すべてを疑え」なのである。そして藤野氏の言葉から,すぐさま自ずと想起されるのが,ギボンの言葉である。
The winds and the waves are always on the side of the ablest navigators.
-- Edward Gibbon
どんな風や波でも,卓越した航海者にとっては彼の味方になる。
--ギボン
メディアの「日本は少子高齢化で衰退していく,この先展望が持てない社会」という薄っぺらな論調に流され,十把一絡げに「日本株はもう駄目」という御託を並べる方はいつまでも並べ続けるといい。それも個人の自由だ。
時代世相はその時々で様々なれど,所詮生活を営む単位は個人であり家族である。果敢に幸せな人生を切り拓いていく人もいれば,不運・不幸を他者や社会のせいと託ち続ける人もいる「だけ」なのだろう。
20年ほど前,一回り年配の知人が「文句を言う輩は,ただでもらった物にさえ文句を付ける」と言っていたことを,時々思い出す。