元祖SHINSHINさんのブログ
特許1件1億円以上・・・
今日の閉店前、いつもの大正製薬担当が来た。
オイラと同い年だというその担当とは、不思議とウマが合い、
彼が来るとついつい長話に花が咲いてしまう。
どういうわけだろう、突然、彼から特許の話が飛び出した。
「うちのセンパアQT錠って、あの口腔内徐崩技術で
特許に1億円以上かけたんですよ」
「えっ、イ、イチオク円!?」
「ええ、あの溶け方は、ガスター10に負けませんよ」
「自社技術の守りの特許で、1億円もかかるの?
弁理士団体に先行技術の調査・申請を委託して・・・」
「そーです♪」
「それ、ITの話だったらどーなると思う?」
「ITの場合には、もっと安くなるんじゃないですかね」
「最近だとさぁ、例えば三菱重工とGEが特許が似てるの似てないのって争ってるでしょ。
この件は、三菱重工に見込みがありそうみたいだけど、
知らないで製品売って、あとから特許絡みで訴訟になったら、大変なことになるね。
TPPとか始まったら、みんな戦々恐々だろうね。
何となく、モンサントっぽい攻撃が多発しそう」
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今までITに関しても、
「どーしてこんなことくらいプロの開発者は気がつかないんだろー」
くらいのことを思っていたが、
実はその背景に、特許のことが絡んでいて、ままならない現状があるのかもしれない。
特許と聞けば、なにやら格好よくて儲かるイメージがあったが、
実態は胡散臭くて、待ち伏せや後出しじゃんけんのオンパレードなのではないか?
特許にもいろいろあるが、特に商標権だと、
中国の場合には1件2万円ほどで申請が可能だという。
日本の商標権は特に狙われていて、
例えば地名でいえば「今治」絡みの商標権はほとんど中国に抑えられており、
日本の現地法人が泣きをみているのだとWBSで放送されていた。
また、そうした1件2万円の待ち伏せ商標権が当たった場合、
その買い取り価格が6千5百万円になった例があるというから、
笑っちゃうしかない。
いやはや、1件2万円から1億円以上にまで渡るほど、
特許の種類やその申請費用も、実に幅広いものだと呆れている次第だ。