表記のコメントは本日の日経特集記事より。
?は当方で付けたもの。
相変わらずお馬鹿な論説である。
民主党の内需主導路線、円高路線の宣伝みたいなものである。
日経も左傾化が進んでしまった。
この記事にはカラクリがある。
日経記事が礼賛しているようにお目出度いものではない。
内需系で雇用を増やした業種は、介護やらネットやら安売り系小売りなどである。。
で、介護の稼ぎの源は、お金がそこそこある高齢者である。
日本経済が今のように低迷し続ければ、若いうちに蓄えなど出来ないから、介護事業、介護の雇用も尻すぼみになっていく。
この雇用は過去の稼ぎのうえに咲いたあだ花に過ぎない。
一方、ネットのほうはゲーム系が元気だが、ゲームばかりやってる人間が稼げるようになるとは思えない。
これも長期的に日本経済低落につながり、低収益のゲームだらけになって、尻すぼみになっていくだろう。
また、安売り系小売りの活況は、日本経済低落の証であり、これを持って内需拡大と喜ぶのはお馬鹿である。
結局、今、好調とされる、これらごく少数の内需企業の雇用は、過去の稼ぎの食いつぶしだったり、未来の稼ぎの低落につながるものが多いのです。
内需が雇用拡大のエンジンになったというよりも、長期に亘る円高政策で外需企業(稼げる企業)が国内から消えていった結果、一部の食いつぶし系内需しか残らなくなってきたのが実態。
ちなみに、世界的に見れば、内需主導経済になっているのは、無資源の貧困国・低レベル技術国と、米国のような高レベル技術の資源国である。
低レベル技術国は外国に売る製品に乏しいので、輸入も出来ず、貿易が縮小しつつ貧困化していく。 結果的に内需主導になる(悪い内需主導)。
これに対し、高レベル技術の資源国は国内完結の高成長になるので、内需主導の先進国になる(良い内需主導。これは世界でも米国のみ)。
一方、資源が多い低レベル技術国は、資源輸出と製品輸入で外需が大きくなるし(豪州など)、無資源の高レベル技術国は製品輸出で資源輸入で外需が大きくなる(多くの先進国)。
資源国でもない日本は、米国のような内需主導経済になれない。
豊かになりたければ、他の多くの先進国、新興国同様、外需の大きい貿易立国を目指すしかないのです(GDP否定で豊かさ否定の民主党政権にはそのつもりはないかも、ですが)。
かつてそうであった日本が、今、内需主導化しているのは、無資源の低レベル技術国の方向に進みつつあるから。
で、そうなったのは、円高政策で空洞化が進んだから。
企業が出て行ったのでは、技術は継承されないし、育たない。 空洞化し、需要の乏しくなった国、活気の無くなった国では成長産業は育たない。
この点でも結局、円高政策是正が必要なのです。