日中韓FTA交渉にみる問題点は何か?FTAとEPAについて書かれていたし、下記には米韓FTAでの問題点も書かれている。TPPも参考までに書かれているが、どれも結局良くわからないようだ。日韓や日中では圧倒的に日本の輸出が多いが、結ぶ必要がそもそもあるのか、非常に疑問だ。益々安く製品を作られてしまう、日本企業のほうが不利になる。ドジョウさん龍になったつもりでは?(Y)
FTA(自由貿易協定)/経済連携協定(EPA)とは?
FTA(自由貿易協定)とは、二国間または地域間(多国間)の協定により、モノの関税や数量制限など貿易の障害となる壁を相互に撤廃し、自由貿易を行なうことによって利益を享受することを目的とした協定のことです。さらに現在では、モノだけでなく、サービスや投資なども含めたより広範囲な分野での取引の自由化が含まれます。
従って、他国に先んじることで優先的な利益を得ることが可能です。
2007年3月現在、140件の協定があります。 1990年以降急速に増えています。
WTOを補完するものとされています。
今注目される理由は、一つにはWTO新ラウンドの失敗と、世界的なFTA締結活動の活発化(中国等)にあります。
参考レポート:けいざい早わかり 第13号:FTA(自由貿易協定)とEPA(経済連携協定)
EPAとは、FTAの要素に加えて、知的財産権、投資、政府調達、競争政策、中小企業協力等なども対象分野に含む協定です。
(FTAにもEPAと同じ要素が含まれる場合があり、厳密にFTAとEPAを区分することは難しいようです。)
参考レポート:経済連携協定(EPA)の意義と課題
・地域間:
欧州連合(EU)、北米自由貿易協定(NAFTA、加盟国:米国、カナダ、メキシコ)、南米南部共同市場(メルコスール、加盟国:ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイ、準加盟国:チリ、ボリビア)、ASEAN自由貿易地域(AFTA、加盟国:ASEAN加盟国と同じ*)
・二国間:
日本-シンガポール、日本-メキシコ、日本-タイ、日本-ASEAN、日本-フィリピン、日本-マレーシア、EU-メキシコ、米国-イスラエル、米国-シンガポール、米国-韓国
現在日本が交渉中(予定)のものとして、日本-韓国、日本-豪州、日本-スイスなどがあります。
FTA締結の最大の関門は日本の農業問題と外国人労働者の受け入れ問題(労働力移動の自由化)です。
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参考サイト:
FTA・経済連携の推進について:経済産業省の対外経済政策総合サイト。FTAに関する日本政府の新着情報を掲載。
自由貿易協定(FTA)/経済連携協定(EPA):外務省サイトの経済関連ページです。
国際通商情報(WTO・FTA):JETROのサイトです。お奨めサイト。
世界と日本の主要なFTA一覧(2011年1月)
[FTA・EPA]
TPP交渉と論点(3)
2011/04/02 国際貿易投資研究所
[FTA・EPA]
TPP交渉と論点(2)
2011/03/30 国際貿易投資研究所
[FTA・EPA]
TPP交渉と論点(1)
2011/03/24 国際貿易投資研究所
[FTA・EPA]
「TPP 疑問・反論シリーズ」(その9)「国家の主権が奪われる」とTPPに強く反発するオーストラリアの市民団体
2011/03/2 JC総研
[FTA・EPA]
TPPと日本農業・農政の論点~貿易自由化・食料自給率・農業構造・制度設計
2011/02/25 国立国会図書館
[FTA・EPA]
TPP(環太平洋連携協定)に関するQ&A
2011/02/18 農林中金総合研究所
[FTA・EPA]
米韓FTA批准は、韓国EUのFTA発効に先行できるか? ~米国FTAを巡る動きと、政権の「通商レトリック」への批判
2011/02/16 三菱東京UFJ銀行
[FTA・EPA]
TPPとFTAへの個人的見解:溜池通信Vol.462
2011/02/11 双日総合研究所