為替見通し
2011年11月19日
ギリシャとイタリアの政権交代で浮かれた1日も立たないうちに、スペイン、フランス、オランダ・・・と国債が売られた。ユーロは1.38台から1.34台に。これも、ギリシャの国民投票やイタリアの財政再建困難など、各国が自分の国のことを主張し始め、イギリスのEU離脱懸念まで出てきた。木の葉のようなユーロと成った。イタリアはギリシャのように債務減免や金融支援は本来必要ないはず。しかし、国内が混乱すればおなじ道。新政権による財政再建の実行が求められるが、政治家がそっぽ向いた内閣で何ができるのだろう。
他方、米国は経済指標がしっかり。暫定予算も可決し、心配はひとまず去った。しかし、株価は欧州はあまり下げていない。日本だけの特異な事情。したがって、為替は大きくドル円では動かない。
ドル円76.00~78.00円3ヶ月74.00~79.00円
ユーロドル1.3400~1.3800ドル3ヶ月1.3000~1.4500ドル
ユーロ103.00~106.00円3ヶ月98.00~115.00円
(この数字は上限は見る人の希望も入っているので全く嘘だというのが最近分かってきた銀行も証券会社も外債を販売し、消費者に痛い目にあわせているのでこうなるのだろう。Y)
Forex Weekly~ドル、円、ユーロの為替見通し、トピックス「政治リスクによる欧州問題の伝染」
掲載日:2011-11-19
発表元:三井住友銀行