8月以降のNYダウは概ね10800$~11600$のレンジ相場を展開していますが
11600$~11800$辺りが売り方の損益分岐点と言えそうです。
それだけに抵抗帯としてもかなり強固だと思いますが
ここを上抜けると相場の様相が一変するかも知れません。(抜ける時は意外とあっさりかも知れませんが)
しかしEUの信用危機が払拭された訳ではなく
米の景気低迷も長引きそうですから、容易なことではなさそうです。
ところでEUの信用危機が一段落し、さらに株価が安定するためには次の条件が必要だと思います。
①ギリシャ問題に絡む民間金融機関の損失と、公的支援の枠組みが明確になること
②EFSFの融資枠が拡大されること
①はいずれ明確になることですが、②については疑問視する声も多く、まだ安心は出来ません。
なぜなら、いくら融資枠を拡大しても、スペインやイタリア国債がデフォルトする事態になれば
持ち応えるのは困難でしょうし(そうならないために必死でギリシャを支援する訳ですが)
無理をすれば負担率の大きい国(仏など)の国債が格下げになるという
負のスパイラルに陥る可能性があるからです。
そう考えると株式投資はもう暫く難しい局面が続きそうです。
因みに今日のVIX指数は一瞬30を切る場面もありました。(31.26まで低下)
このまま20台に落ち着けば、外人の買い越しも期待出来るのですが・・・・・
何しろ外人が買ってくれないと日本株は上がりませんからね。