神々の気配という点に関しては、
「何事のおはしますかは 知らねども かたじけなさに涙こぼるる」
と西行法師が記した伊勢の神宮をはずすわけにはいきません。
私は立場上、外国の賓客を伊勢に案内することがありますが、
その大半の方が非常に感激されます。
先だって私は駐日アメリカ大使をご案内しましたが、
プロテスタントの洗礼を受けておられる大使は、最初のうちは参拝を躊躇される。
というのも、神域に入ることは異教の空間に参入することを意味するからです。
おそらく、熱心なキリスト教信者から「異教に染まったのではないか」と
誤解されかねないという懸念がどこかにあるのだと思います。
そこでどういう参拝の作法にされますかとうかがうと、
「いや、これは表敬ですから」と、
わざわざそっけない態度をとられる。
ところが、内宮の御垣内(正式参拝の際にのみ足を踏み入れるところ)までお連れすると、
自然に手を叩いて拝んでおられるのです。不思議なものです。
大使にかぎらず、そういった際には、参拝を終えて大宮司さんとの会話の時間をもち、
芳名帳にサインをしていただくことになるのですが、
彼らはそこに名前だけでなくメッセージも残される。
そして、非常に興味深いことですが、
外国の要人の方々がほぼ100パーセントといっていいぐらいに同じようなことを書かれるのです。
「この社には何かがある」と。
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★「神道のちから」
神社本庁総長 石清水八幡宮宮司 田中恆清著
1,800円+税 学研 2011.9.6.第1刷 P31~32より抜粋
同様なことを、あの伊勢白山道氏もしばしばブログで言っている。
件のアメリカ大使館とは、ジョン・ヴィクター・ルース氏のことだろうか?
ウィキペディアを引いても、宗教のことは書かれていなかった。
さぁルース殿、そうとわかったのならば、TPPに反対してちょーだい♪