kabukabumanさんのブログ
ブログ
マネーゲームとしてのMBO
最近MBOに踏み切る企業が多いので、ちょっと気になったことを書いてみます。
一般的に上場企業がMBOに踏み切る理由は
上場維持コストの削減や意思決定スピードの迅速化が主な目的だと言われます。
上場企業であることは信用面で大きなメリットになりますが
その反面上場管理費やIR費用などの負担も大きいという訳です。
しかもこうした負担は、景気の低迷が長引き業績が悪化すれば益々経営の障害になることから
少しでも低いコストで株式を買い取れる株価低迷のタイミングを狙って
MBOが増加したのではないかとも考えられます。
(上場するメリットそのものが薄れて来ているのかも知れません)
しかし投資ファンドが株式を買い取って非上場化する場合
創業家は保有株の売却で多額の現金を手にすることが出来ますし
その後再上場すれば大株主になった投資ファンドにも多額の上場益が入る可能性があります。
さらに穿った見方をすれば、MBOを前提に悪材料を公表して株価を落とし
故意に買い取り価格を下げることも可能です。
MBOをマネーゲーム化させないためにも
一度MBOを実施した企業の再上場は安易に認めるべきではないと思います
-
タグ:
コメントを書く
コメントを投稿するには、ログイン(無料会員登録)が必要です。