昔アメリカに住んでた時の話だけど...
もう20年ぐらい前になるな(汗)。時が経つのは本当に早い。
日本はデフレ、デフレって言われるけど、食料品全般として見てみるとそうでもないと思うんだよね。やっぱこれは消費税がかかっているというのも大きいのかな。
アメリカはとにかく食料品が安かったね。
その中でもびっくりしたのが、コカコーラーです。確か僕の記憶では、パックで買ったら、一缶20円以下とかになったと思う。
初めはその値段に驚いて感動したんだけど、慣れてくるとそれが当たり前になった。ちょっとなんかあったら、コーラーを取りだして水みたいに飲むようになったんだよね。そうしてどんどん飲む量と体重が増えていった(苦笑)。よくアメリカ人が映画館とかでありえないサイズのコーラーを飲んでるイメージあるでしょ。あれね、麻痺してるんだと思う。
それでね、ふと気がついたんだけど
これと同じ事が、日本の電気代に言える事だと思うんだよね。
行きつけの美容院のおばさんが言ってたんだけど、今年は震災の影響で節電を心がけたら、電気代が1/3になって驚いたって言ってたけど、それは今までいかに無駄に使っていたかという事だよね。
これは過度な円高によるある種の弊害ないんじゃないかと思う。
この過度な円高のおかげで、電力会社は特に努力しなくても安い電気が入る。それで原発への利権が必要以上に高まってしまったっていう現実もあるよね。意味もなく安い電気料金だからみんなありがたみも感じずに無駄に使う。それをカバーするというのを口実に電力会社は利権を広げるために無駄な設備を作るから、効率性も高まらないし、料金も大して安くならないという悪循環。
儲かるのは既得権益だけです。
人間というのはおかしなもので、それが正しいプロセスを得て、手に入れていないものには、ありがたみを感じなくなるという所がある。正しいプロセスというのを考えて実行した事に対して得られる結果と、何も考えないで得られる結果は同じ結果でも全く違うということ。
まっとうなビジネスで起業して、成功と失敗を繰り返しながらお金持ちになるのと、宝くじで一瞬にしてお金持ちになるのとでは、同じ金額でも、今まで得てきた知識や経験という面で全然違うということかな。
正しいプロセスを踏んでいないものに対しての成功は、長い将来で見ると、大きな失敗として返ってくる。
僕らが政治やこれからの経済政策に対して求めなきゃいけないのはこっちだと思うんだけどね。