前は恥ずかしながら子供手当を与えるのは日本経済にとって良い事だと思ってた時期があった(汗)。
それから民主党が政権を握って、実際に手当が支払われるようになって、色々な現実を見るうちに考えが徐々に変わっていった。
やっぱ、そもそもの目的がネガティブなものって上手くいかないんだよね。
子供手当を貰って助かっている人達がたくさんいるのは知ってる。でも本来、こういう人達も、仕事が出来て、近くに低料金で子供を預けられる場所などがあれば、そんなものに頼らずに働きたいと思うはずだ。
同じお金を使うんだったら、景気を上昇させて、子供手当を出来るだけ貰わないような社会を作る方がいいにきまってる。
無理して働くより子供手当を貰う方がいいという人達が増えると、その負担分は真面目に働いている人達から徴収される事になるので国はどんどん弱くなる。そのうち優秀な人達は海外に逃げ出すだろう。歴史的に見ても、社会主義の国がいずれ破産してしまうのは必然だから。
雇用に対して国の直接的な役割が大きくなればなるほど、国力は弱まり、国は危なくなるということ。
前に基金訓練の担当者と話した事があって、その人が面白い事を言ってた。
ちなみに基金訓練って意外と知らない人が多いんだけど、3カ月と半年、何かの学校に通って、資格を取る間、国が給付金(10万円程度)を支給するというものです。ハローワークの担当者の話だと、今年でこの制度は終了するとの事ですが、子供手当なんかより、こっちの国の負担料の方が半端じゃないと思うんだけどね(汗)。
その担当者の話で印象的だったのは、景気がよくなると、基金訓練の参加者数が極端に減る。景気が悪くなると、参加者で教室一杯になると言っていたこと。当たり前の事なんだけど、意外と盲点だと思った。
なぜなら基金訓練は今不正に需給する人達も増えてるとの事で、かなり申し込みの要件が厳しくなっているみたいだが、そんな事をして参加者を無理に減らそうとするより、GDPを上げる政策に転換して雇用が増える環境を作った方が全然効果的ということをこの事が証明しているから。
こういう話を聞くと、やっぱみんな普通に働いてお金貰う方がいいんだよなと当たり前の事を実感する。ある程度の収入を稼げる仕事があったら誰が基金訓練なんか受けるかってなるのよ。そもそも人間の思考はそういう風に作られてるんだから。
色んな社会保障を増やして、大きな政府を目指すのは、前向きに働こうとする人達を消極的にさせる。トレードで言えば、ボロ株をナンピンして大損しているのに、損切りせずになんとかこの被害額を少なく出来ないかと必死に考えているようなもの。そんな銘柄はさっさと見切って、次に行く方が百倍効率的なんだけど、なんとか上手く逃げようとして、損失は更に拡大する(経験談)。
政治として目指すべき大きな方向というのは、やっぱ、子供手当なんかで人を救う事に力をいれるのではなくて、子供手当を貰う人達をいかに少なくするような社会を作るかということ。そこが根本的に今の政権ではズレているんだと思います。
ふとこういう事を感じたので、長々と長文を書かせて頂きました(汗)。僕の妄想日記に付き合ってくれて感謝します(苦笑)。