原子力災害対策本部、除染方針 "年間被ばく量50%削減"

母犬さん
母犬さん
やっと除染の方針が決まりつつあるのかと思いきや…


今後2年間の暫定目標として、
・汚染地域の年間被ばく線量を約50%削減
・学校や公園などの徹底的な除染で子どもの年間被ばく線量を約60%削減

だそうですが、

風雨による拡散などで、2年後の年間線量は除染なしでも現時点比40%減少すると想定。これに除染による削減効果を加え、暫定目標とした

ええと…40%減少する分はどこへ?
風雨によって拡散されるということは、その分新たにどこかが汚染される、ということになるはずですけど。それはとりあえず放っておいて、つまり実質の除染作業による効果は10%しかやらなくても良かろうということ?

過去、イタイイタイ病のカドミウムの除染に8000億円かかったそうですね。
これは廃水による汚染だったで、河川と農地さえ綺麗にすれば済んだけれど、今回の原発事故のように上からまんべんなく降ってきたものは、家屋も植物も土壌も全てを汚染してしまったので、同じレベルの除染で済むはずがないと思われます。

しかも、カドミウムは体内に入れなければ済む話ですが、放射性物質の除染は 作業中も被曝を余儀なくされます。面積も広大、手間も膨大、危険も大きい。しかも廃棄場は未定のまま。
まともにやれば除染費用はカドミウム除染の1000倍に達するとも言われ、この費用だけで国家予算の数年分が飛んでいってしまう。

ということで、結局 除染しきれないということになるんでしょうね…。
原発って、なんてハイリスクなんだろうか。これでもまだ原発は大事だと主張する人が多いのが信じられません。
2件のコメントがあります
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母犬さん
メタボねこさん コメントありがとうございます。

全く仰る通りですね
試算は、どういう条件を盛り込むかによって どうとでも操作できますから、『原発はコストが安い』がウソだったことは今や明らかです。

今言われている

「原発を動かさないと、電気料金が上がる」
「原発がないと、電力供給が追いつかない」
「急激に原発をなくせば、経済成長がマイナスになる」

という試算も、実はかなり怪しい計算じゃないかという気がします。実際 この夏は、皆が節電に励んだとはいえ 次々原発が止まる状況でも 何とか乗り切れたのですし。

民間企業は採算が合わない部門はどんどん閉めますが、公的な機関は 一度設置した部門は 余程のことがない限り閉めたがらないそうですね。
国策として推進してきた原子力政策は、一度走り出したら止められない 暴走列車のようなものなのかも知れません…。

母犬さん こんばんは

 

原発は事故さえ起こさなければ発電コストが安いとのことでしたが、有史以来人類が造り出したもので事故を起こさなかったものはないでしょう。割りばしでさえ死亡事故が起きています。

 

なので、あれだけ複雑なシステムが事故を起こさないはずはないわけでスリーマイルやチェルノブイリでは実際に大事故が起きたのにそれを無視し続けた結果がこの福島第一原発の惨事なのでしょう。

 

さらに発電コストが安いといってもそれは再処理施設の費用や自治体の口封じのための交付金、放射性廃棄物の保管費用を無視した上での計算です。そして使用済み核燃料をはじめとする放射性廃棄物の最終処分所がまだないので、それらの費用も無視されています。

 

いまだに原発推進を主張する政治屋なり官僚なり御用学者は原発利権でよほど美味しい思いをさせてもらっているのでしょうね。

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