遺産相続に分ける金などなく、
仕方がなくって育った家を離れ、田舎町に引っ越ししてもう八年ほど経つ。
その当時、個別で4台のダイキン君を、
エスバイエルにみつくろってもらったのだが、
そろそろくたびれたのだろう、
その内のダイキン君3号が「基盤症候群」という病に倒れ入院(入院費3万円)、
その後、ダイキン君2号も「基盤症候群」に倒れ死亡(死亡保険無し)
という悲惨な結末に終わった。
10年前のエアコンは、平均寿命が7~8年とみてよさそうだ。
分散投資するしか、ひもじいオイラには選択の余地がないので、
ダイキン君2号の後ガマに、これまたダイキン君を据えたのだった。
今度のは、最新型な10年保証。
基盤には特殊加工がしてあって壊れにくいという。
「うるるとさらら」などというキャッチフレーズで、CMに流れた奴だ。
さらばだ、キバン症候群。
ところがこれが、結構なじゃじゃ馬だった。
今から思うと将門公が、この野に放たれた馬を素手で捕まえよと
オイラに言っていたのかもしれない。
7月末日に納入予定だったこの最新型ダイキン君、
ケーズデンキから作業員が来て、
排水管が同じ径なので繋げないと判明し、
いったん1階に据えた室外機を改めて、2階ベランダに置きなおしとなった。
で、やっとそれが終わってスイッチを入れると、
これがウンともスンんとも言わないのだった。
作業員は時間切れとなり、予定のあった次の作業場へ向かった。
終わったらまた来るという。
その間、表示されたエラーメッセージをダイキン君本社へ問い合わせると、
そのエラーは、室外機の温度センサーが壊れているという意味だった。
改めてこの新型ダイキン君の姿を眺めてみると、
とてもじゃないがカッコがいいとは思えない。
正直言って、とっても不細工だ。
何やらTOTO関連な物体にもみえてくる。
非常に頼りなくみえてくる。
これはエアコンなのではなくって、トイレに流す水をしたためている物体なのではないか?
すったもんだした揚句、全交換となり別の日に工事が渡った。
結局、出荷初期からの不良品だったというわけだ。