前になんかの小説で精神鑑定に関して興味深い事が書かれてあった。
確か村上龍の小説だったかな。
たいていの人は心の奥にたくさんの矛盾を持っているが、それはそれで正常なのだそうだ。
例えば、ある人はあまり人に構われるのは嫌だって思ってるのに、その一方で一人ぼっちも嫌だと感じる。一人になりたいと思ったり、人がうっとうしいと思ったりで、色々と場面場面で心が揺れ動く。
こういう心の矛盾がある人は基本的に正常なんだとのこと。
でも異常者にはそういう矛盾が全くないのこと。心のぶれがないんだって。
その話を聞いて、僕はちょっとぞっとした。
だから小さくブレる事は悪い事ではない。
大きく取り返しのつかない間違いを起こさないために小さく間違っていると思えばいい。
そうやって、自分自身でそれがなぜダメなのかを確かめて、その方向が大きくズレていないか確認しながら、やっていけばいいんだと思うね。