米国債の格下げに世界はどう見ているか?
2011年08月07日
サブプライムローンの格付けで世界に混乱を招いた張本人が米国債の格付けに手を出した。非常にナンセンスだということだ。日本もNHKが公共の電波を使い売りあおりをして、ETFやリートを買った日銀の邪魔をするようだ。NHKの予算カットを要求されても不思議でないのでは?今回の格下げで、影響は限定的というのが世界の潮流だ。なぜなら米国よりさらに低い格付けの日本が超低金利であるということだ。もし米国がこれで、金利上昇するなら、日本は10年債の金利が1%から3%になってもおかしくない。現実にはそんなことはないし。米国も3.5%の金利が2.55%前後とむしろ下がっており、銀行は大いに儲かっていて、色々言われているようなことが起こっていない。現実に1日前に、格下げはリークされていて、株式市場ではすでに織り込まれ、むしろ金利は下がり、米国債は安泰だ。(Y)
http://www.afpbb.com/article/economy/2818612/7607244
【8月7日 AFP】米大手格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は5日、史上初めて、米国債の格付けを「AAA」から「AA+」に引き下げた。米国の債務支払い能力の信頼性が下がったことを示すサインだ。
今週14兆6000億ドル(約1140兆円)に達した米国債の発行残高は、国内総生産(GDP)比で100%と、イタリアとほぼ同じ水準になった。そのイタリアの国債は債務不履行(デフォルト)の懸念から売られている。
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米政府は現在も支出1ドルあたり40セントを借り続けている。その一方で米経済はほとんど成長しておらず、財政再建に必要な歳入を得ることもできない。
中国は1兆1000億ドル(約86兆円)、日本は9000億ドル(約71兆円)の米国債を保有しているなど、米ドルと米国債の存在感は非常に大きい。米政府のデフォルト懸念は世界金融システムに不安材料を与えるだろう。米経済と米ドルが世界で果たしている役割の大きさを考えると、米国債の格下げは世界経済全体に波及するはずだ。
しかし、米ドルと米国債は世界中で広く保有されていて、世界の金融と貿易を支えている。それを根拠に多くのアナリストが、格下げの影響は少なくとも短期的には限定的だと考えている。