とりあえず持ち株の1/3を損切りした。僕が投げた所が、もしかしたら当面の底になるかもしれないが、それならそれでもういい。精神的には少し楽になったし。
しかし為替介入した後にこんな事が起こるなんて、計られたんじゃないかなぁと疑っちゃうね。
与謝野さんが介入は一度だけとは限らないとかもう突っ込む気にすらならないほどずれた事を言ってるけど、まぁあんな人が日本経済の中枢にいると言う事が日本にとって一番の不幸なんだろうな。
日本経済には円高がいいとか、リーマンショックは日本にとって蚊に刺された程度とか、金融緩和は悪魔とか、今の時点で消費税を増税するとか言ってる人に何を言っても無駄か。
最近の商工会議所の調査によると、円高になったら何らかの悪影響が出ると答えている製造業は、55.3%と出ている。
http://j-net21.smrj.go.jp/watch/news_tyus/entry/20110803-09.html
輸入品が少々安くなっても、企業が海外に移転してしまって自分たちの雇用が減ったら、どうしようもないという事が何故理解出来ないのか理解に苦しむね。現状はどんどん悪くなって、これからどんどん大規模なリストラが出ても、こういう人達は、”いや、それでも円高にもメリットはある”と言い続けるんだろうな。こういう人達は自分がリストラされて仕事がなくなるという事は夢にも思っていないんだろうな。
多分そういう人達が根本的に理解していないのは、経済にとって一番密接にかかわっているのが個人の消費であり、その源となっているのが雇用という部分なんだろうね。まぁちょっと考えてほしい。貴方が失業もしくはリストラや大幅な減給されるかもしれない様な状況で、積極的に消費に回しますか? 仕事がない状態で将来に希望が持てますか?
GDPの中でも特に大きいのが、民間の支出。そしてその中でも特に大きいのが、家庭の支出で、これがGDPの55%を支えている。
雇用が安定しないと、消費も増えないし、将来に希望が持てない人が増えて犯罪率も高まるし、とにかくろくな事がない。無職の人が夏に自棄を起こすのもよくニュースでみるでしょ。それでも円高がいいとか増税するべきとか言うのは、そういう基本的な人間の感覚を無視してるから根本的な所でずれてるんだよね。
それでも円高になれば企業買収がしやするくなるとか言ってるけど、世界を相手にしてる輸出企業はともかく、内需をあてにして引き込もってる閉鎖的な日本企業が海外の企業を使いこなせるのかね。
円高派が一番、無視しているのは、雇用問題であり、ここを理解していないもしくは意識的に軽視しているから、あの人達の言い分は全くもって理解に苦しむものなのです。