株価が5%上がる場合と5%下がる場合
どちらも5%ですから全く同じに思えますが実はそうではありません。
例えば日経平均株価10000円が9500円になれば、その下落率は5.0%で下げ幅500円ということになります。
ところが9500円から10000円に戻る時、上げ幅は下落幅と同じ500円ですが上昇率は5.0%ではなく5.3%です。
また株価1000円の株が950円に下落する場合と、950円の株が1000円に戻る場合も同様です。
つまり同じ値幅でも株価が上昇する時と下降する時では変動率が異なる為に
下落するよりも上昇する方がより大きなエネルギーを必要とします。。
このことからもロスカットの重要性が改めて解かると思います。
切実な例として、投資資金100万円をロスカットを怠った為に50万円に減らしてしまった場合
資金の減少率は50%です(下落幅は50万円)
しかしこの負けを取り戻そうとすれば50万円の資金で50万円利益を出す必要がありますから
こちらは100%のパフォーマンスが必要になります。
100万円の資金を半分に減らすには数日もあれば充分ですが
50万円を倍にするのは容易なことではありません。
因みに50万円を倍にする為には毎月利益を1%ずつ出し続けて6年
同様に3%で2年、5%なら10ヶ月かかります(単利計算)
それも毎月利益を出し続けることが前提ですから、如何に難しいことかがお解かり頂けると思います。
<point>
①株価は同じ値幅の場合、下落する時より上昇する時の方がパワーを必要とする
だからこそ下げの局面では早い対処(ロスカット)が重要となる
②ロスカットを怠ると致命的な結果を招く
仮りに資産が半減する様なことになれば取り戻すのはほぼ絶望的