電機大手8社の2012年3月期決算の連結業績予想が出そろい、東日本大震災の影響が薄れる下半期に、復興需要や好調な海外事業を追い風に収益が改善するとして、8社とも増収、最終(当期)損益は黒字となる見込みのようです。
震災の影響で国内事業が大きく落ち込んだため、2011年9月中間期は各社とも厳しい事業環境を見込む一方、下半期はインフラ関連などの復興需要に支えられ急回復を予想しているようです。
中国など新興国の需要拡大も業績改善を後押しするとの見方が強いようです。
2012年3月期の最終利益は、日立製作所が16.3%減ながら2000億円と高水準で、東芝も1.6%増の1400億円と過去最高益を予想し、三菱電機も前期並みの1250億円を予想しているようです。
2011年3月期が赤字だったソニーとNECは黒字化し、シャープは69.1%減の60億円と大幅減の見通しだそうです。
震災による売上高への影響は非開示のNECとシャープを除く6社だけで1兆3800億円となり、8社合計では、1兆5000億円規模に上るようです。
自動車業界は保守的な業績予想を発表した会社が多かったようですが、電機業界も同様でしょうかね。