政界という魑魅魍魎どもの住む世界で、
まがりなりとも生きてきた猛獣、ハマコーこと浜田幸一氏。
オイラは、どうしてもこの男が好きなのであった。
日本皇民党事件やラスベガスボロ負け事件の裏話が、
さらりと述べられており、資料的な価値もあると思われる。
また、田中角栄の選挙の戦い方が面白かった。
(彼の名詞がとても大きなサイズだったという、謎・・・w)
途中、色々なことに関して、正直に明かして国民に懺悔している記述が多々ある。
そうした文体を読んでいると、不思議なことにあの玉蔵親分を彷彿とさせる点が笑えたりする。
最後の方では、軍事面でのタカ派ぶりも発揮されており、
実に真面目なことも書いてあった。
色々な大物の下で働いてきたハマコー氏であるが、
誰についていても言いたいことは言うし、
やるべきことは親分と闘ってでもやるという姿勢は、
現代の政治家にほとんどみることができない。
そこが彼の魅力だし、猛獣たる由縁だと思う。
どうしても嫌いになれない男だ。
けれど、彼に注文がある。
日米安保を重要視するのはわかるが、
せめて最期に、CIAに噛みついてみて欲しい。
それこそ、一世一代な大親分との闘いになるだろう。
一切、妥協しないで欲しい。
そうしたら、ホンモノだったと認めてあげる。
さぁ早く、噛んでみてちょーだい。
カブッと♪
★「YUIGON もはや最期だ。すべてを明かそう。」
浜田幸一著 ポプラ社 1,400円+税 2011.5.20.第一刷