「今の政権はこの危機の中で、全ての対策があまりにも遅い。ただ何故か突出して早いものがある。その一つが増税。もう一つは東電を国民の税金で救済するという話。これはあまりにも作為的だと言わざるおえない。」
これは今日のテレビ討論での元小泉政権のブレーンだった竹中さんの言ってた発言の一つ。
僕も日記で、この状況で消費税を増税するというのはクレイジーだと繰り返し言ってきたけど、それでも消費税を増税すべきだという意見を持つ経済の専門家がいるのには驚く。
竹中さんは、この災害が起こってから色々なアメリカの著名なエコノミストの人達と話したが、誰もこの状況で諸費税を上げるのはありえないと言っていた。議論に上がることすら馬鹿らしいと。
マクロ経済の考えで大事なことは、国の政策などによって、需要と供給のバランスをいかに上手く保つかどうかという点だと思う。今の様なデフレで、このような未曾有な災害が起こって消費が劇的に落ち込もうとしている時に、他のやらなければいけない事をおざなりにして、こんなに早く増税の話が出てくるというロジックはありえるのだろうか?
その議論には増税派のエコノミストがいて反論していたが、その人が言ってる増税の目的はいつのまにか、復興から社会福祉へと話題が変わっていた。
ここでも竹中さんが、それじゃあ、復興のためにとかいって税金を上げるというのは国民に対する大きな詐欺ですよねと切り返されると何も言えなくなってた。
増税派の人達の意見を聞いてると、日本の財政再建のためには消費税を上げるしかないの一点張りなんだよね。そして決まって金融政策は意味がないと言う。
でも以前平成9年に消費税を3%から5%に上げてどうなったか、過去のデータはちゃんと見ているのだろうか?
http://www.mof.go.jp/tax_policy/publication/brochure/zeisei/04.htm#041
消費税を上げても所得税や法人税が落ち込んでしまって全体の税収が落ち込んでしまっては何もならない。それどころか、かえって自体を更に悪化させることになる。この点に関して、郵政民営化などを考えた高橋洋一さんは、”今増税すれば日本は二度死ぬ”と言ってる。
僕だって増税して日本の財政が立ち直るん様なシンプルな話だったったいいと思ってる。それだったら喜んで賛成する。でもまずみんなの身を削って増税するだけの論理的な根拠やデーターないこと。そして効果がないどころか逆効果になってしまう可能性すらあるから絶対に嫌だと言っているだけ。
復興会議のメンバーには、マクロ経済の専門家すらいないらしい。
民主党がどれだけ経済を軽視しているか、これだけでもわかると思う。
ちなみに最近出てる日銀引き受けの話。高橋洋一さんなんかが積極的に勧めてる。竹中さんはやってもいいかもしれないけど、今の政府でその事をちゃんと海外や市場に説明できる人がいないので、その後の混乱を考えるとリスクが大きすぎるのでやらない方がいいと言ってた。放射能のあの対応を見てるととても信用出来ると思えないというのは納得した。
最後に民主党支持の人の日記を見てて驚いた事がある。このままでは民主党は支持されなくなると言ってたから。
このままでは支持されなくなる?
もう笑うしかないよ。