前回の日記に書いた"『損切以外のリスク管理』 第2回後半"のコメントに短期決戦さんからのコメントの一部に以下の様な事がかかれていました。非常にありがたいコメントであると同時に自身への忘備録としても重要な事なので『想定外』とその『構造的対処法』について書きます。
>でも、技術だけではカバーできないこともありますよね。
>今回のような大震災の急落相場をだれが予想したでしょう。
技術だけで全てカバーする事は出来ません。しかし、かなり損失を減らす事は可能でしょう。
今回の地震での暴落は暴落の一種であり、相場では過去に何度も様々な誤発注で数分でとんでもないことが起きることも過去に多々発生しています。トレーダーにとっては自身のポジションに対する『急落相場』『急騰相場』が発生すると困るわけですが、これって本当に技術でカバーできないことなのでしょうか?
みん株の日記でも多くの方が『リスク管理』という事について実に様々な日記を書いています(私もその一人だと思います)が、そもそもリスク管理って何でしょう?
人は何か行動するときにいつも決断をしています。又、その決断は常に『本人がその決断によって幸せに近づく』と思われる決断を行い、実行しているわけです。
普段の生活ではご飯を食べるときに意識をしないで箸を使って食べますが、ここで手を茶碗に突っ込みご飯を直接手で握り食べる人はほぼいません。これは手でご飯を握り直接たべることのデメリットばかりでメリットが限りなく0に近いからでしょう。(ただ、これだってかならずデメリットだかどうかはわかりませんよぉ。小学校の給食でいきなり手でご飯を掴んで食べたことでみんなの笑いを取り、そこから人を笑わせることに目覚め芸能界で大成功する第一歩を踏み出す可能性だって限りなく0に近いと思いますが完全否定はできません。だって未来はどうなるのかは誰にもわからないですから。)
つまり、行動する時には人はどういう時も『これが正しい!』と思っています。
なのでその正しいという方向の反対の結果が出たことは全て『想定外』のことなんです。
FXで言えば買った瞬間に0.1pp下がったり、株も買った瞬間に1円下がる事だって想定外。ただ、この規模が大きいか小さいかだけの問題だと思います。
『リスク管理』ってだいたい何なのか?という事についてもの思いにふける事が私はよくあるですが、『想定外の事が起きた時の準備』だと定義しています。
世界三大投資家の1人、ジョージ・ソロス氏は以下の様なことを言われています。
『「市場は常に間違っている」というのは私の強い信念である。』
又、以下の様にも言われています。
『あらゆる矛盾は一度極限まで行く。』
私はこの2つを合わせると『相場ってあらゆるむちゃくちゃな事が起きるよ!』と言っている様な物だと解釈しています。
なので、相場では想定外の事にどれだけ対処できるのか?がひたすら重要になってきます。
私は今はFXばかりなので株式にこれをあてはめきる事は出来ないのですが、日常の行動の中で行っている『構造的リスク管理』『習慣的リスク管理』といういわゆる『俺用語』をトレードの中で具現化しているやりかたを以下に記します。
これが参考になり、読まれた方にとって楽しい時間が増えれば幸いです。
・常に逆指値をかけておく&利益がある程度乗った段階で逆指値を引き上げる。
これが行われることで損失が最小限になります。又、利益が出始めたら逆指値を引き上げるいわゆるトレーリングを行っているので利益が出た状態で切られるので利益が出た段階から構造的に『損できない』状況になります。
・金曜日に必ず手仕舞う。
逆指値をかけていても週を跨ぐとGDやGUが発生し思わぬ事がおきえます。またこのことで逆指値を超えてしまう恐れがあり、いわば『逆指値がちゃんと機能してない!』状況が発生しうるので私は手仕舞いします。
・GU,GDが怖い位なので24時間休み無しの業者で取引を行う。
サーバーメンテの為、毎日10分お休みとかあるのは私にとってはとても怖いです。
以前の日記( http://minkabu.jp/blog/show/326705 )に書いたような事は誰でも思いつく可能性があります。いまや大学の投資サークルの人達でも商いの薄い銘柄での株価操縦をやっていたり、1000倍のレバレッジで出来る海外のFX業者を使って商いの薄い通貨ペアで急下落をトライする人達も居るくらいなので昔よりも遥かに投機性が高いと思っていますのでこの餌食にならない為にも24時間動いている業者でないと私には怖くて持ち越し出来ません。
・怖いと少しでも感じたらやらない。
これも非常に重要なことですよね。『怖い』と感じた段階でまともな精神状態でないので半分負けた様なものです。