今日の独り言は「たられば」について。
私の場合最も多いのはゴルフ場での「たられば」でしょう。
あのショートパットが入っていたら・・・・・あのOBさえなかったら・・・・・挙げればキリがありません。
勿論株式投資でも「たられば」はテンコ盛りです。
しかしこの「たら・れば」は個人投資家にとってはかなり厄介です。
なぜなら後悔を引きずると次の取引で冷静な判断が出来なくなるからです。
株式投資の後悔がもたらすものは焦りと自信の喪失で、これが最も怖い負の連鎖を招く原因になります。
投資に多い「たら・れば」はあの時損切りしていたら、あの時利確していれば・・・・・
つまり損をした時だと思います。
「たら・れば」は自分自身に対する言い訳なので
殆どの場合実行しようと思ったのにやらなかった自分自身の責任ですが
少し工夫をすれば解消することは可能です。
但しやろうと思ったけれど決断出来なかったのか
最初からやるべきことに気付いていなかったのかは大きな違いです。
先ず決断力が欠けている場合ですが、決断力を幾つかの要素に分けて考えれば解かり易いと思います。
それは物事を順序良く整理する力。思考を継続する力。情報を取り出す力。情報を応用する力です
これを株式投資に当て嵌めて考えると、順序良く整理する力はマニュアル化によって補うことが出来ます。
つまりマイ・ルールを細かく決めておけば良いのです。思考を継続する力は売買の範囲を狭めることで
思考の分散を防ぐことが可能です。
極端な例ですがワントレード一銘柄や一銘柄に絞って乗り降りするトレード方法も一考です。
次に必要な情報を取り出す力はどのタイミングでどの様な情報が必要なのかを
予めマニュアル化しておくことでカバー出来ます。
例えばデイトレのツールとしてどんな指標を選択するのか。
仮に移動平均線(5本・25本線)、MACD、ストキャを選択したら
それぞれの指標のどのタイミングが買い時でどのタイミングが売り時かを
予めマニュアル化しておくといった具合です。
最も難しいのは応用力ですがこれは場数を踏むしかありません。
何度も同様の経験をする中で、成功体験と失敗体験を書き留めて整理しておくことが大事です。
応用力はこうした経験の蓄積と情報の量によって養われます。
次にやるべきことに気付かなかった場合の対策は一つしかありません。
つまりケースごとの対応マニュアルを作り、常にマニュアルを目の前に置いてトレードすることです。
【point】
「たられば」が生まれるのはベストを尽くしていないからであり
不注意や怠慢の結果だということを認識して置けば自ずと減って行くと思います。