助手席前にある車検証入れを何となく開けてみると、
パラリヒラリと1枚の紙がおもむろに飛び出してくるではないか。
あー、これは、「ナビを使う前によく読んでケロ」
と言って、担当営業者が渡してくれた簡易ナビ説明用紙だ。
もう一度読んでみよう。
ふむふむ、「目的地をセットしたら、案内ボタンには触れずに、
インターナビボタンに触れてください」
ってか。
げー、なにそれ! 今までそんなことしてないし・・・。
というわけで、オイラはナビの使い方を間違っていたのだった。
このインターナビボタンに触れないと、GPSの最適思考コンピュータを利用できないのだ。
このボタンに触れずに案内を開始させてしまうと、
あくまでも車内のローカル・コンピュータが記憶している地図に基づいた誘導をしてしまうのだ。
その場合には渋滞情報など、ナビに肝心な案件が考慮されないことになる。
直近の通勤時、そのインターナビボタンというものに、初めて触れてみた。
色々コースが選べる。
「無料最速コース」というのを選んだ。
渋滞がちな朝だし、ここは通勤距離よりも時間短縮の方が大事だ。
ナビ君が囁きだすと、
途中までは、オイラも当初は利用していた道を指示してきたので何とも思わなかったのだが、
いつもなら直進するところ、「あそこを右に行ってケロ」とナビ君が言うので従ってみた。
それはかつて、間違って通ったことのある道だったが、
ほとんど見当識がないルートだ。
「いつも気にしている相模川をいつ渡るんだ?」
渡るしかない候補である3本の橋からは程遠い、海老名方面を北へ北へ車は淡々と進む。
だんだん不安になってきた。
しかし、ナビ君は言うのだ。
「40分で着くんだケロ」
とはいうものの、途中で大嫌いな踏切を2か所も通りやがって、
本当に大丈夫なのか?
踏切で待たなかったからいいけれど・・・。
「あそこで、左に行ってケロ」
というその地点をみると、真上には国道246が。
「あおー! そう来たか♪」
それは、今まで絶対に思ったことのないルートだった。
「まるで、オーバーヘッドキックなルートだな!」
オイラは、朝から興奮していた。
そうか、目的地を敢えて通過してから246を逆行し、相模川を渡ったのか!
ナビ君の言うとおり、40分きっかりで職場に着いた。
渋滞などなかった。
しかし、オイラの利用するいつもの橋を渡るルートでも、
空いていれば40分くらいで着くのだ。
渋滞の事実確認をしていないのだが、それを敢えて遠回りさせたということは、
きっと渋滞があって時間がかかるとインターナビは計算したと思われる。
その証拠を、次の通勤時にナビ君が間接的に証明してくれると思う。
次回、ナビ君がオイラのいつも選んでいた最適コースを選択すれば、
やはり前回は、渋滞があったということになろう。
オイラのいつも選んでいる最適と思われるコースは、片道11.2~4km。
今回ナビ君が指示した迂回コースは、片道15.6km。
渋滞なしという条件でかかる時間が同じならば、当然距離の短い方を選ぶと思われる。
あ~、ワクワクする。
次回通勤は本日・土曜日、オイラの経験からほぼ間違いなく渋滞は、ない。
絶好の実験日和だ。