株を始める時は誰でも多くの夢を描いています。
儲けて美味しいものを食べたい、貯金したい、旅行したい
家電や車を買い替えたい、家を建てたい・・・・・等々
しかしこうした夢は全て妄想に過ぎないことを知っておくべきです。
それどころかむしろ次の様な覚悟が必要です。
損をしたら外食どころかパンの耳をかじる生活が待っている
損をしたら貯金どころか借金生活が待っている
損をしたら旅行どころかTVの旅番組を見て涙ぐむことになる
損をしたら炊飯器すら修理して使うことになる(それも電気を止められたら使えない)
損をしたら後2~3回車検を覚悟しなければならない。(車が残ればまだマシかも)
そして究極は、株にさえ手を出さなかったら家の2~3軒も建っていた。
この日記は決して初心者の方の夢をぶっ壊す為に書いている訳ではありません。
甘い考えで株式投資を始めると極めて高い確率でこの様な結果になるという厳しい現実を
予め知っておいて損は無いという謂わば親心だと思って下さい。
それでは序にもう少し厳しいことを書きましょう。
個人投資家は資金量、情報の質・量・スピード、トレード環境などで大きなハンディを背負っています。
しかも情報はニュースとして流れた後では殆ど価値がありません。
つまり個人が情報をキャッチした時点では時既に遅しという訳です。
それどころか情報のタイムラグを利用され、まんまと相場の罠に引っ掛かることも少なくありません。
そこで個人投資家が生き残る為にはそれなりの心構えが必要です。
①投資は余裕資金の範囲内で行い、有事に備え予備資金を必ず温存して置く
これは相場が大きく動いた時の損失を最小限に抑えたり
年に数回訪れる絶好の投資チャンスに備える為です。
②資金を増やすことより減らさないことを考える
実際に増やせる人は10%未満と云われています。しかも損切りを軽視すれば100%退場でしょう。
先ずは減らさないことを考えましょう。チャンスはそのうち巡って来ます。
③「株は自己責任」の意味を理解する
市場に氾濫している情報は殆ど無責任なものばかりなので
自分自身で分析し自分自身で判断しなさいという意味です。
つまり依存心の強い人や決断力の弱い人
政治経済に無関心な人などはトレーダーに向かないということです。
④相場の方向性が読めない時は休む
相場に終わりはありません。株中に罹って止められない人は両建てという方法もあります。
「休むのも相場」という格言を肝に銘じて置きましょう。
⑤毎日が勉強と事前準備そして反省の繰り返し
勝ち組になりたければそれなりの努力が必要です。
努力しない人はただのギャンブル好きでしかありません。
やるべきことは沢山ありますが、トレードの成果は日々の努力に比例すると信じて頑張りましょう。
【事前準備 】
世界のニュースをチェック(経済・戦争・内乱・テロ・災害・核問題など)
CME・ダウ・ナス(グロベ・ダウ先・ナス100)・ADR・為替・原油・VIX指数・サイコロ分析
寄り前外人動向・主力株の気配・セクター別の気配・SGX225先物の気配
TOPIXチャート・個別銘柄のチャート(トレンド・支持線・抵抗線)などをチェック
場が開いた後もアジア市場の動向等をチェックしなくてはならず、ぼーっとしている暇は有りません。
さらにはトレード環境の整備も必要になるでしょう。
もし貴方が専業トレーダーを目指すのであれば尚更です。
これだけでも株で飯を食って行くことがどんなに大変なことかお解かり頂けたと思います。
さて次に反省ですが同じ失敗を繰り返さない為にとても大切なことです。
しかも重要な反省点は必ず記録して置きましょう。
失敗は成功の母と言われる様に自らの体験こそ最良の教科書です。
因みにデビュー当初は自分の得意分野に投資することをお勧めします。
例えば貴方自身が身を置いている業界なら情報も入り易いでしょう。
但しインサイダーは即刻退場なのでくれぐれも気を付けて下さいね!
key word
「株で飯を食うより本業で飯を食う方がう~んと楽」