はるるっぴさんのブログ
嵐の前の静かな緊張
素人のひとりごと日記です。
堅調な株価とは裏腹に
世界の緊張が続いている。
どうなるかわかりませんが
リーマン・ショック級のドカーンとした危機は
もう少し先になるかもしれない。
足元の日本は
国家債務残高の問題がさらに深刻になっている。
わたしの国会に勤務する友人から電話で聞いた話を
問題ない範囲で引用すると
国の借金は、隠れ債務も含めると1,100兆円を超える。
「日本人は、借金に対する感覚がマヒしているからねぇ~」
それを買い支えている個人の金融資産は
最近の資料では、1,453兆円くらい(くわしくは専門家へ)
それと忘れてはいけないのが、個人の負債の364兆円(もろもろ入れる)くらいを
差引すると1089兆円になる。
かなり概算ですが
1,100兆円-1,089兆は、残り21兆円。
中国の北京週報にも書かれていたように
子供たちにお金をバラまいたりして大丈夫ですか~
世界の金融危機は、現在も続いているので
「偽りの夜明け」
日銀白川総裁のお言葉より
個人金融資産は、さらに減ると予想される。
そうなると日本の借金を日本の個人金融資産で買い支えできなくなる。
ある政党が、埋蔵金があると言っていたが
フタをあけて見るとほとんどなかった・・・
また、政府の正味資産も今年大きなマイナスになっている。
(多くの日本人にとって未知の世界に突入してきた。)
ムーディーズの日本の長期国債の格付も
表向きは、Aa3(Senior Rating)になっているが
デリバティブが世界経済を支えている逆三角形の現在の世界では
デリバティブの評価を見ないといけない。
すると
A3{implied(準ずる)Rating(CDS)}となっている。
これが、いずれ日本国債のCDSにインパクトをあたえる。
同時に日本国債の金利が「悪い金利上昇」になる可能性を示唆している。
そうなれば、変動金利で住宅ローンを組んでいる人が
知識武装していないために
お気の毒なことになりかねない。
A3からワンランク下がると
BBBとなる。
こうなると投機的格付です。
先日、ある金融機関の京○大学卒業の
若手の資産運用と関係する仕事をしている人と話をしたが
「日本国債については、我々はリスクフリーと考えています。」
などとちょっと偉そうに言ってくれた。
わたしは
「そうですか~」と言いながら
内心「大丈夫かこの人~」と思った。
簡単に書くと、日本国債については
リアルマネー(年金、投資信託などの運用主体)の格付けは
Aa3(安心)
リスクマネー(ハイリスク&ハイリターンを求める投資に投入される資金)の格付けは
A3(あと1つ下がると投機的格付けになる。)
多くの人たちが、日本の借金問題を先のことと思っているかもしれませんが
身近な問題になっている。
最近では、日経新聞に東京大学の伊藤元重先生が
日本国債の問題について、ご指摘されている。
デフレと少子高齢化で苦悩する日本に膨大な借金が追い打ちをかけてきている。
(ここで「安易」に外貨投資に行かない様にしてほしいもの。)
さらに、公的年金の問題もありますが、パスします。(専門家へ)
民間企業部門の借金は、ギリシャと比較にならないほどよい 。
通常国会で特例公債法案(通称:赤字国債のこと)が発行できないと
大混乱するでしょう。
そもそも現在の通貨とは「信用」です。
1万円札は、担保もない債務通貨になる。
通貨の価値を薄めていったら
最後は本来の姿である紙切れになる。
オレンジジュースを薄めていくような
イメージが分かり易いかも。
信用創造は
100%果汁のオレンジジュースを
いままでどんどん薄めてきて
そのうちオレンジの匂いがしなくなると
多くの人々が気づく。
「これ水じゃないの~」
国債の問題については、引き続き注意が必要でしょう。
どこかの国の首相のように疎いようでは・・・
そもそも貨幣とは何かについては
有名な本で
「人間の経済」がある。(経済学者カール・ポランニー著)
貨幣論にも触れているので
投資に興味のある方には、参考になるかもしれません。
そこでわかりやすいところで
一部の日本人も、金(ゴールド)に注目している。
シンガポールに昨年しっかりとした金庫が完成したので
イギリス、スイスなどからシンガポールに「金」がお引越しをしているようだ。
シンガポールは、独裁とまでは言えませんが
政治の力が大きい。
数年前、シンガポールに一度だけ行ったことがある。
日本人でシンガポールに行った人は多いと思うので
わたしよりくわしい人はたくさんいます。
ただ、経済・金融といった視点でWatchしている人は少ないかもしれない。
外は、蒸し暑く、部屋の中はクーラーが効きすぎているところもあり
涼しいを超えて寒かったところもある。
最近、行った人に聞いてもあまり変わっていないようだ。
夜の街を散歩すると涼しいので快適だった。
おすすめは、シンガポール航空です・・・
金は、価格も動いているが
現物も動いているらしい。
金を買うなら
わたしは、昔から純金積立派です。
金ETFなら三菱系かなぁ~現物の裏付けがあると思う。
有名なポールソンファンドの金ETFは、現物は写真でしか見たことがない。
他人のお金だから、まあよいのでしょう。
ご自分の保有する「金」は
シンガポールの新しい金庫に行っているような気もする。
盗難リスクはありますが、少しなら家に持っていてもよいかも。
積み立てているモノが、政府によって没収されたら困る・・・
日本のお隣の中国
日本企業が中国で成功している話なども聞くが
中国に進出して失敗している企業の方が多い。
成功しているところは、累々たる失敗を経験して
今のところ成功している。
その中国
周知の通り、金融引き締めに入っている。
上海に行って、夜になってリッチな高層ビルの裏側に回って見ると
ほとんど家庭用の電気がついていない。
「投機家が買った物件なのだろう~」
と思った。
中国では、今もインフレ(特に食料品)があり
値札のシールが上から張り替えられていると
最近、中国に行った人から聞いた。
預金金利や預金準備率も引き上げているが
預金をすると損する状況が続いている。
日本人は、消去法的な円高とデフレでピンとこないかもしれないが
国際商品価格がさらに上昇し、在庫もなくなって、もし円安にでもなれば
企業努力にも限界があり、食料品価格は上昇する。(お米などは除く)
中国が金融引き締めに入ると中国に輸出している
オーストラリア経済にもマイナスの要因になる。
カナダドルとオーストラリアドルは、資源国通貨として
ひとくくりに言っている人もいるが性質が違う。
すでに買われすぎていると思うので(世界経済で見れば、小国でもある。)
おすすめはしませんがカナダのバランスシートはよいと思う。
メイプルリーフ金貨1個くらいなら
安くなる時があれば、お好きな人は買ってもよいでしょう。
好みですから、ウィーン金貨や金地金でもよい。
カナダ造幣局の製造技術は高いと現場の専門家から聞く。
エッジの部分の感触もよい。
いかにも金貨といった感じもする。
ただし、お値段も高いので注意してほしい。
(金価格は、円高で緩和されてはいますが、相当上昇している。)
金(ゴールド)は、資産運用の中で
お漬物程度は、あってもよいでしょう。
もどって中国
よく聞くのは
中国の常識は、日本の非常識
日本の常識は、中国の非常識
行ったことがない人が中国に行くと
驚くことがたくさんあるでしょう。
BRICsといわれる残りの
ブラジル、ロシア、インドに行かれると
もっと驚くことが待っているでしょう。
アメリカの金融緩和VS. 中国などの新興国の金融引き締め
すでに通貨戦争は、始まっている。
最近の話題ではエジプト。
独裁政権への不満
小麦価格の上昇などの話も聞くが
問題は、もっと深刻だと思う。
チュニジアや、エジプトの問題は、終わったのではなく
ユーロ圏のドミノ倒しと同じように
中東問題の出発点になるでしょう。
もちろんくわしいことはわかりませんが(くわしくは専門家へ)
親アメリカのムバラク政権が崩壊したので
少なくともそれよりも親アメリカ政権が誕生するとは考えづらい。
前述の伊藤先生も以前、世界の大きなリスクのひとつとして述べられていた
サウジアラビアの反米化まで行くと、イスラエルが孤立する。
エジプトとイスラエルが戦争をしていたことは
比較的、記憶に新しい。
もともとイスラエルに住んでいるユダヤの人たちは
途中から改宗された人が多いと本で読んだことがある。
将来、多くの人が忘れた頃に、大きな問題になる可能性を否定はできない。
(この先は、専門家へ)
ヨーロッパもポルトガル、スペインどころが
フランスにも火の粉が飛んでいる。
表向きの格付けはAaa
デリバティブの格付け(こちらが重要)がBbb2となっている。
すでに投機的格付けになっている。
ヘッジファンドは、わかっているので
ユーロを持ち上げてから落としてくることを
何度か仕掛けてくるだろう。
日本は、経済に疎い首相のお蔭もあって
紙切れ同然のEFSF債(欧州金融安定ファシリティー債)を買っている。
(言葉もない・・・)
いずれ日本の納税者の負担になる。
金融機関の幹部クラスに聞くと
疎いどころか「僕は経済のことは全然わからない」と言っていたそうな・・・
それで与謝野氏に大臣就任をお願いしたのかもしれない。
「とてもいい人ですよ~」とも教えてくれた。
いい人は、騙されやすいので注意が必要です。
サブプライムの震源地でもあるアメリカでは
フルタイムの仕事を捜しながら
パートタイムの仕事をしている人や
仕事捜しをあきらめた人もいれると
失業率は、20%を超える。
危機的な水準が続いている。
ある中国人のエコノミストによると
NYダウは、恣意的に上昇されてきたが
もうそろそろ限界は近いかもしれないと言っていた。
(日本の多くの専門家や学者と違いロジックがしっかりしている。)
昨年11月頃だったと思いますが、ヘッジファンドマネジャーの集まる大会で
有名なマーク・ファーバー氏が日本株に対して妙味があると話をされたと聞く。
それもあってここまで上昇してきたが
世界の株式と債券のポジション
そしてVIX指数の動向やさまざまな指標を見ると割高感がある。
(日本株は、世界の景気敏感株の側面もある。)
信用の売りがたくさん入っている銘柄での買戻しなど期待できるモノもあるが
(ちょっと前の松竹などがそうだった。)
(マスコミが騒いでいるときが、松竹の収益構造を
わかっている人にとってはチャンスだった。今からでは遅いだろう。)
嵐のなかで、スキーのようにゲレンデを上る時は大変ですが
降りるときは、早い。
高いところまで登れば、下降するときのスピードも出る。
嵐の中で、山登りも登るときは大変ですが
降りるときは、スキーほどではないが早い。
スキーや山登りが好きな人たちは、知識が豊富な人が多い。
嵐の中で、そろそろ危険を感じて早めに降りるかもしれない。
QE2でバラまかれたお金が、「買い」だけのファンドが活用するのではなく
買いも売りもするヘッジファンドが摘まんでいることにも注意を要する。
経済専門誌でも書かれているように、
日経平均11,000円を突破してくることもあるかもしれませんが
(短期的な上値のテクニカルポイントは、11,100円くらいかなぁ~???)
(実体経済の改善をともなっていないのであまり嬉しくない。)
マーケットを牛耳っているヘッジファンドは、株価が下がると判断すると
上げてから下げる。
ガラスコップで実験するとわかる。
ちょっと上げてから、落としても
ガラスコップは割れない。
上に、さらに上に
上げてから落とすと
「ガチャーン~」
わかる人だけわかればよいと思う。
この先、高値を追っかけることは慎重になってもよいかもしれません。
もちろん、「われこそは、プロなり!」と自信のある人にとっては
この高値がおもしろいところでしょうか。
相場の格言
「人の行く裏に道あり花の山」
おはようございます。
> この先、高値を追っかけることは慎重になってもよいかもしれません。
なるほど。
市場関係者の多くが強気になってきているときこそ,冷めた眼でものごとを見た方がいいのでしょう。
ライブドアだって,急落する直前までレーティングは高かったはずです。皆が「それ行け,もっともっと……」と熱狂し始めたら,逃げ支度に入った方がいいのかも知れません。
とても秀逸なガラスコップの例えですが,私としては木っ端みじんに割れた先の美味しい買い場が楽しみです。(^_^)/
ご教示に感謝します。ありがとうございました。
なかなか他では聞けない情報ありがとうございます。
お久しぶりです。昨年から復活してます。
ここに入った頃までは、田中貴金属で金の貯蓄をしてました。
手数料を入れてもだいぶ増えていましたが、リーマンショックの頃、子供の塾代に使おうと、手放しました。
金の現物はまた持ちたいと思ってますが、いまはFXが面白いです。
>ヘッジファンドは、わかっているので
ユーロを持ち上げてから落としてくることを
何度か仕掛けてくるだろう
やっぱり。。。
気をつけたいとおもいます。
おはようございます。
>子供の塾代に使おう
エッ……!? 子ども?? しかも塾???
ch-eさんのこと,文章の雰囲気から,私は勝手に20歳代の才色兼備の独身女性とばかりに,一人勝手に勝手に思い込んでいました。結構驚いています。
実質的内容に乏しい日記やコメントは記さないよう心がけているのですが,驚きのあまりついつい書いてしまいました。