イノダコーヒ本店はどうしても行ってみたかった店だ。
二階堂の兄貴から教わった「怖い、怖い京都」で、
入江さんが面白おかしく描写していた店。
いったい、どんな老人が居るっていうんだ。。
地下鉄烏丸御池駅から徒歩5分となっているが、
大通りから潜ったところにあるので、
初めてだと見つけにくい場所。
しかも、本店のすぐそばに姉妹店があるので
一瞬、間違ったのかとおよよと戸惑ってしまう。
本店だけが、早朝7時から開店だ。
8時過ぎにはみつけた本店だったが、
何と行列ができていた!
時間はたっぷりあるし、ここはイケイケで待ってみた。
幸い、そう待たずして一気に十数名が店内へ案内された。
注文をさばくのに時間がかかるので、
席が空いていても一気には入れないようだ。
入江さんが、本店に行ったら「アラビアの真珠」を飲むべしと
書いていたので、自分もそうしてみた。
それも、ミルクと砂糖を入れろという。
砂糖だけがいいんだけどとか、違うメニューの「ジャーマン」がいいとか
思ったのだが、せっかくなので入江さんに従ってみた。
すると、なるほどコクがあってけっこう美味い♪
などと感心していたら、やわら異様な雰囲気に気がついた。
円テーブルにたむろしている男性の高齢者団体がいるじゃぁないか。
皆、あまり話もせずにタバコをふかしたり、新聞を読んだりしていた。
「じゃ」、「おう」という松形弘樹みたいな会話だけが聴こえてくるようで、
入れ替わり立ち替わりめまぐるしく老人が入れ替わる。
彼らにとって、列をなして待っている客は関係がない。
円テーブルには誰かしらの老人仲間がたむろしているので、
その開いた席に入ればいいだけのことだからだ。
イノダコーヒにとっては、ありがたいお客なのだろう。
が、驚くのはここからだ。
よくみると遠くにもう一卓、不思議な老人たちのテーブルがあったのだ。
「・・・・ブルブルッ♪」
不用意にも、オイラは体中の毛を逆立ててしまうのだった。
坊主だけどw
PS:知らない人がいるといけないので、二階堂の兄貴ってこんな人です。
「・・・・ブルブルッ♪」