前にどこかの教授がテレビで、今の日本企業は、今いる社員に対しては甘く、入ってくる人達には異様に厳しくなっているのが一番の問題だと言っていたのを覚えている。
確かに必死に就職活動をしている新卒に、先輩サラリーマン達が偉そうに、”こういう事が出来ないとこれからは通用しない”みたいな事を言っているを聞くと、「じゃあ貴方はその当時もしくは今現在それが出来たのか(るのか)?」と突っ込みたくなる。ここに至るまで貴方だって色んな人に助けられて成長してきた事を忘れてるんじゃないの?ってね。
武田薬品が、TOEIC730点以上を2013年4月入社の新卒採用から義務化することとなったそうだ。これだけ聞いても経営陣の国際センスを疑うね。たぶん言いだしっぺは英語が堪能ではないでしょうね。英語がある程度使いこなせて海外での経験があれば、こんな事は言わないと思うね。こんな事を言ってるからグローバルの波に乗り遅れてそれが株価にも顕著に表れているんだよ。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/economy/student_jobhunting/?1295736070
大体、今いる社員達はみんな730点以上あるのかな? そうじゃなかったら明らかにアンフェアでしょう。ちなみに僕の場合、英語はある程度出来ると思っているんだけど、それでも面接で、「じゃあ、会議の同時通訳出来ますか?」とか「法律の文章を訳せますか?」みたいな質問を受ける事がある。それも全く出来ない人からね(苦笑)。「いやぁ、それはその道のプロではないので難しいと思います。」みたいな答えをすると、「なんだ大した事ないなぁ」みたいな顔を露骨にされます(苦笑)。同時通訳で大事なのは英語力よりも、同時通訳者としてのスキルだし、法律の翻訳では、法律の知識がないと、英語が分かっても翻訳できませんよね。それは英語に限らず日本語だって同じだと思うんだけどね(汗)。
あとTOEICの受験者って、日本人と韓国人がほとんどの様です。受験料だって高すぎるし、なんかあちらの役員さん達に寄付しているようなものだと感じるのは僕だけでしょうか。
http://wisdomofcrowdsjp.wordpress.com/2010/03/24/e061/