正直、読んでいてガックリ来ました。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/110108/plc1101081014005-n1.htm
”尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件を契機に注目されていた海上保安庁の「海上警察権」が強化されることになった。馬淵澄夫国土交通相が、7日発表した基本方針。領海警備を効果的にするための指針を示した形だが、対象となるのは漁船や商船などの民間船。中国の漁業監視船など公用船への対応は国際法との関係で踏み込めておらず、効果は限定的になりそうだ。
海保の海上警察権をめぐっては昨年12月、馬淵国交相の指示で国際法や行政法の専門家から成る有識者会議が設置され、問題点や課題が協議されてきた。
海保によると、領海内で不審な動きをしていた商船などの船舶に対する退去要請は過去2年間で約200件出されており、このうち退去命令にまで至ったケースも2件あるという。
今回の方針では、こうした船舶への対応として一定の強化が期待できるが、尖閣諸島周辺には中国側が漁業監視船を派遣している。監視船が領海内に侵入した場合、方針通りに関連法を改正しても、海保は実効的な措置を取れずに退去を呼びかけるしかない。
馬淵国交相は「根本的には(公用船についての)議論が必要だとは思っているが、時間がかかる。われわれが所管する法律の範囲内で検討を始めたということだ」との認識を示した。
ある海保幹部は「本来なら、領海警備の見直しは防衛省や外務省を含めたオール日本で取り組むべき課題だ。海上警察権見直しが第一歩となれば」と話す。”
まぁ漁船や商船だけでも多少はマシなんでしょうが…正直、この改正に期待していただけに漁業監視船が抜けているのは腰砕けな気がするんですよね。
記事でも書かれていますが、このままでは中国の跋扈が防げないのではないかと。
…ま、今後に期待って所でしょうか。もっとも民主党の菅政権は長続きしない気がしますので、以降の政権に期待って事で。(苦笑)