関西の私鉄大手4社の平成22年9月中間連結決算が出そろい、前年同期の新型インフルエンザの影響はなくなったものの、景気低迷による定期旅客の減少で運輸収入が伸び悩み、南海電気鉄道を除く3社が減収だったとのことです。
鉄道やバスなどの運輸収入は、近畿日本鉄道が前年同期比1.2%減、阪急阪神ホールディングスは0.6%増、京阪電気鉄道は0.1%減、南海電気鉄道も1.2%減だったそうです。
ただ、利益面では関連事業が業績を左右し、近鉄は販売管理費などの経費削減や持分法投資利益の拡大で最終利益は2.7倍にふくらんだそうです。
阪急阪神は前年に特別損失を計上した反動で大幅増益、京阪は子会社のゴルフ場売却に伴う税負担軽減による反動で最終減益だったそうです。
南海は難波駅にある南海ターミナルビル改装工事に関する工事負担金の会計方法変更で最終赤字となったそうです。
平成23年3月期の通期連結業績は、売上高は前期比で近鉄と南海が増収、ほか2社は減収を予想し、最終損益段階では南海は黒字化となる見通しで、ほか3社は増益を見込んでいるようです。
鉄道やバスはまだまだ厳しいようですね。