【オリックス】中国事業拡大に向けた体制整備が進捗

[TIW藤根 靖晃さん]

中国事業拡大に向けた体制整備が進捗

＜株価はPBRからみて評価不足との見方を継続＞
前回のレポート以降、株価は概ねTOPIXに沿って小動き。 2008年12月発行のCB（転換社債）1,500億円の完全希薄化と賃貸等不動産の含み損54億円を織り込んだ修正PBRは0.58倍。当面、財務レバレッジを現状水準から高めることはしない方針のため、ROEを急回復させることは困難ながら、不動産価格下落による自己資本の毀損リスクが後退していることからすれば、株価は評価不足との見方を継続する。
＜中国における事業拡大に期待＞
同社では再成長の牽引役の一つにアジアを掲げている。11/3期はアジアを中心に海外で1,000億円の資産を積み上げる方針。中でも中国を重視しており、昨年12月に設立したオリックス中国本社が8月12日に大連市から多国籍企業の地域本部としての認定を取得するなど中国事業拡大に向けた体制整備が進捗している。（堀部　吉胤）

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