斬!ザ・マーケット 2010/8/30 月曜日

坂本 大介さん
坂本 大介さん
今週は、慎重さ増す我慢の一週間か。


27日の東京市場は、前場から後場寄り付きにかけては米国株安を受けての売り先行で、日経平均は一時年初来安値の8,807.41円に近づく動きもありました。
後場になると、菅首相の円高対策発表があると報じられ期待感から買いに転じ、引けでは8,991.06円84.58高で引けました。

菅首相の発言は「為替市場の過度な変動は、経済・金融の安定に悪影響を及ぼす。必要な時には断固たる措置をとる」というもの。
政府日銀による為替介入により積極的な姿勢を見せましたが、9/1の民主党代表選の告示後は政府主導の大胆な政策は打てないとの見方が有力です。


同日の米国市場は、懸念されていた米4-6月期GDP改定値の結果が予想値ほど悪くなく、買い優勢のスタート。
途中下落に転じながらもFRB議長発言が好感されて徐々に上げ幅を戻し10150.65ドル164.84高で引け。NASDAQ、S&P500も続伸しました。


通貨は、ドル円が85.36-40円、ユーロは108.95-109.03円。
若干の円高緩和傾向ですが、ドル円は85円台ではドル売りが入る見込みが強いそうです。



8月も終わり9月に入りますね。

今週は重要経済指標発表も多く、週末金曜日には米国雇用統計発表も控えています。一週間を通して通貨の動きには注意が必要です。
政府日銀の通貨介入があるのかも注目されますが、急激な円高が発生しなければ積極的な対応の可能性は薄いでしょう。
代表選告示前の菅首相および米国から帰国する白川日銀総裁の発言にも注目したいところです。9,000円奪還が目前ですが、米国市場の慎重な動きや金融緩和の可能性から今日も上値重い展開となるのでは?
本日は小幅反落を予想。

様子見で方向感に乏しい一週間となりそうですが、その中でもきらりと光る銘柄を見つけてみては?
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