大手ゼネコン4社の2010年4~6月期連結決算が出そろい、公共事業の縮小や民間の設備投資の減少などで厳しい事業環境のなか、採算重視の受注活動などが寄与して、最終損益は清水建設が黒字化するなど全社で改善したようです。
4~6月期の最終損益は、鹿島が前年同期比2.2倍の85億円、大林組が2倍の8億円と大幅な増益を確保、清水建設は17億円の黒字(前年同期は9億円の赤字)となり、大成建設も6億円3500万円の赤字(同6億8300万円の赤字)と、赤字幅が縮小したようです。
4~6月期に各社の採算が改善したのは採算重視の受注を進めたためのようですが、利益重視の姿勢を強めたことで、大手4社の売上高は全社が大幅な減収となったようです。
鹿島は27%減の3079億円、大成建設は17.1%減の2641億円となるなど全社が2ケタの減少だったようです。
営業利益は大林組を除いて改善し、清水建設は7.6倍の35億円、鹿島も96.8%増の92億円、大成建設は営業損益が44億円の黒字(前年同期は10億円の赤字)となったとのことです。
2011年度予算の概算要求基準で1割削減を求められており、ゼネコン各社もまだまだ厳しいようですね。