前日日本市場は週明けで寄り付きから反発し、良好な業績銘柄を中心に買いが先行しました。高値は9,676.41円139.11高まで押し上げましたが、後場にかけては依然改善しない円高を嫌気して売りが集まり、9,570.31円33.01高と小幅反発で引けました。市場心理として、今週金曜日の米国雇用統計を含め、発表される経済指標への様子見ムードは強いようです。
米国市場も反発スタートで、米国ISM製造業景況指数の結果が予想を上回ったこと、企業の決算内容が好感されて寄り付きから大幅反発、勢いは劣らず10,674.38ドル208.44高の大幅反発となりました。米国ISM製造業景況指数は12ヶ月連続で景気拡大を示していますが、最近は鈍化傾向です。
今日の日本市場は米国市場の大幅反発とリスク選好傾向を受けて続伸でスタートしそうです。ただし為替が86円半ばで高止まりしていることや、今後の経済発表の様子見もしつつ引けにかけては調整売りが入って、行って来いとなるかもしれません、予想は+100円。
今日のことば「米国ISM製造業景況指数」
(発表は翌月第一営業日、日本時間23:00(現地時間10:00)発表)
景気転換の先行指標であり、製造業の最重要指標の一つ。
製造業300社以上の購買担当役員にアンケート調査を実施して作成される。 50を上回ると景気拡大、逆に50を割り込むと景気後退を示唆しているとされる。主要経済指標の中で、最も早く発表されることから市場の注目度が特に高く、個別の構成指数の内訳は景気動向の参考となる。
GDPとの関連性を持たせるために2008年1月分の統計より算出方法が変更され、現在は「新規受注・生産・雇用・入荷遅延・在庫」の5項目(比率はそれぞれ20%)につき、「増加、同じ、減少」の回答結果をもとに算出する。
過去、米連邦準備理事会(FRB)は50%を下回った際に一度も利上げをしておらず、FRBの利上げスタンスを見極める意味でも注目されている。
http://www.foreland.co.jp/market/data/usd-data01.html