「小山昇の実践銀行交渉術」
小山昇著 あさ出版 1,600円+税 2010.5.27第一刷
人類削減計画が遂行中だというのになんだが、この本は面白い。
★お金は「借りる」ではなく、「買う」が正解
序章 銀行が貸し渋るのは、本業以外で損をしたから
第1章 無担保で最大16億円借りた「武蔵野」の交渉術
第2章 社長には言えない「銀行の本音」
第3章 定期的な銀行訪問で、融資を引き出す
第4章 財務体質を改善し、「貸したい会社」に生まれ変わる
第5章 嘘のない「見える化」が、銀行の信用につながる
付録 門外不出!小山昇の”実践”銀行交渉用語集
この中では、上記項目だけでは窺い知ることのできない重要事項が
随所にちりばめられている。
黒字倒産の起きる理由が、痛いほどよくわかったりする。
売上倍々な企業が、一番危なかったりする。
経営計画は「逆算」して立てていき、それに絡めて節税対策も行う。
「根抵当権」をはずす方法などなど。
小山氏の体験した事実にもとづく血の通った生きた書籍といえる。
彼は現在、多くの会員中小企業に対して有益なアドバイザーであり、
2001年には経済産業大臣賞も受賞。
彼の会員企業は、すべて黒字化に成功。
中小企業経営者は、会員にならなくては絶対に損だ。
そして、サラリーマンであるオイラも、
今まで知らなかった世間というものを教わったと実感。
銀行の裏側を知れば、株式投資の判断も効くというものだ。
一読の価値あり。今後も彼の書籍を追ってみるつもり。