日本生命保険は、保有する有価証券の平成22年3月末時点の含み益が、前年同期比約2.3倍となる約2兆3900億円に達したそうです。
株式市場の回復を受けたもので、他の大手3社も同様に含み損益が改善したようです。
生保大手の含み損益は、世界的な金融危機の影響で平成21年3月末に大きく悪化したものの、平成22年3月末は、日本生命が、国内株式の含み益が前年同期比1兆1200億円増の約1兆6900億円となるなど、大幅に回復したようです。
明治安田生命保険も、有価証券全体の含み益が、前年同期比約2.2倍の1兆2000億円に膨れ上がったほか、第一生命保険、住友生命保険も未公表ながら改善したようです。
ただ平成22年度の運用方針では、4社すべてが国内株式の積み増しには消極的で、価格変動リスクが小さい国内債券の運用を積み増す計画のようです。
明治安田生命が「安定収益確保の核となる資産」として1兆400億円積み増すほか、日本生命も、積み増し全体分の約1兆円のうち多くを国内債券で運用するそうです。
株価上昇のためには、もう少し株で運用してもらってもいいような気もしますが...
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