No.416 日経平均は3日続落、先物主導で軟化=20日後場

ぷよすけさん
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20日後場の日経平均株価は前日比8円09銭安の1万900円68銭と小幅ながら3日続落。一方、TOPIXは同1.27ポイント高い972.11ポイントと3日ぶりに反発した。手掛かり材料難でこう着感を強めたが、債券先物が下げ幅を縮小すると、日経平均は上値が重くなり、先物主導で軟化した。下値は限られたものの、外部環境を中心に見送り要因が多く、小安い水準でもみ合いとなった。インド準備銀行(RBI)は政策金利を0.25%引き上げると発表したが、市場の反応は限られた。東証1部の出来高は19億5482万株。売買代金は1兆3766億円。騰落銘柄数は値上がり870銘柄、値下がり646銘柄、変わらず154銘柄。

 岩井証券・イワイリサーチセンター長の有沢正一氏は「外部環境が不透明感を強め、決算期待のような見切り発車的な動きはみられていないが、実際に発表される国内の決算内容が予想以上のものであれば、スピード調整中のハイテク株を中心に安心感から買いが期待できよう。内需株についても、外需株が上昇すれば、4月上旬までみられた日本株のなかでのリバランスの動きも期待できるが、国内景気は底打ち感があっても回復の兆しはみえていない。日経平均は1万2000円を試すことも不可能ではないが、そこから先は上値が重そうだ」と指摘している。

 業種別では、特種東海 、王子紙 などパルプ・紙株は堅調。日通 、JR東日本 など陸運株も高値圏で推移した。東電 、大阪ガス など電力・ガス株もしっかり。10年3月期連結業績予想を上方修正したいすゞ など自動車株も継続物色され、住友ゴム などタイヤ株も底堅い。みずほ など大手銀行株や、横浜銀 など地銀株も買いが先行した。個別では、空路規制の基準緩和でANA が上昇。10年3月期連結業績予想を上方修正した共立印刷 、日本電設 、三機工 なども高い。ヤフー子会社と統合協議の開始を発表したマクロミル も買われた。なお、26日から1部に指定される大幸薬品 も急騰した。

 半面、野村 など証券株は下落した。クレセゾン などノンバンク株の下げもきつい。東建物 など不動産株も下押した。伊藤忠 、三菱商 など商社株も軟調。商船三井 など海運株や、日立建機 など機械株も売りが優勢となった。JFE など鉄鋼株もさえない。個別では、10年3月期連結業績予想を下方修正した図研 に売りが続き、日々公表銘柄に指定されたエンシュウ 、豊和工 なども安い。なお、東証業種別株価指数は、全33業種中、20業種が上昇した。

提供:モーニングスター社
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